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外国人から見た時、かつて日本といえば「サムライ」「ニンジャ」などで、その後は「スシ」「テンプラ」や、「キョウト」「ジンジャ」などを想起させていたと思う。しかし、現在の日本を示すアイコンといえば、「マンガ」「アニメ」「コスプレ」など、オタク的な要素が多いようだ。日本人同士では否定的だったり恥ずかしく感じたりするものが、海外では高く評価されているのである。

そんなオタク同士の恋愛をコミカルに描いた微笑ましい漫画がある。そのタイトルも『ヲタクに恋は難しい』(ふじた/一迅社)だ。隠れ腐女子であるOL・成海と、ルックスが良く仕事もできるが重度のゲームオタクである宏嵩は、同じ会社で働く幼馴染でもある。これまでヲタバレして恋人と破局した経験が多いという成海の話を聞き、「じゃ、俺にすれば?」と無愛想にこぼした宏嵩の言葉で、なんとなく付き合うようになる2人。

しかし、オタクを隠さなくてもいいという恋愛は実に楽しい。ゲームのレベル上げを頼んだり、イベントで売り子をしてもらったり、デート先がオタクの聖地だったりなど、普通の恋人とはできないことが可能。職場の先輩で親友の花子もオタクで、有名なカリスマレイヤーでもあり、その恋人の樺倉は普通にアニメやゲームは好きだけど……程度だが、周囲の影響からか一般人よりはややオタク度は高めだ。こんな4人でごちゃごちゃやっているのを見るだけでも楽しいし、何より誰にも文句を言われずに趣味を楽しめるのがいい。

日本人は少数派を弾いてしまう傾向がやや強いが、せっかく「日本文化」として海外からも注目を浴びているのだから、オタクでも恥ずかしがる必要はない。まぁ、恋愛に不器用なのは仕方ないが。

(担当ライター:桜木尚矢)

 

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