こんにちは、春うららかな書房の渡辺です。
第4回目になりました「ペットを飼っている人がやるべき災害対策」ですが、今回はさまざまある災害に対してできる対策を一覧にまとめ、お話いたします。
災害対策まとめ
土砂災害
地震や豪雨などに伴い発生し、人やペットに危険を及ぼす土砂災害。
温暖化の影響によるものなのか、昨今豪雨災害が頻発しており、土砂災害発生のリスクも増えているのが現状です。
土砂災害の被害を回避するにはまず、自宅に土砂災害のリスクがあるのかどうかを確認する必要があります。
たとえば、東京であれば、東京都建設局ホームページの土砂災害危険個所マップにて自宅近辺の災害発生リスクについて検索することができます。
自分が住んでいる都道府県のホームページでこういった情報はあるはずなので、まずはそこから始めてみましょう。
落雷
落雷は高く突き出たものや場所に落ちる性質があります。
事故事例として最も多いのが、‟ゴルフ場などの開けた平地で、雨宿りのため避難していた木に落ちてくる”といったケースだそうです。
これは犬の散歩において、同じようなシチュエーションが発生すると考えられます。見晴らしのいい開けた公園や屋外ドッグラン、海辺の砂浜など。これらの場所にいるときに雷が発生した場合は鉄筋コンクリートの建物や車の中などに避難するのが安全です。
また、雷の音に驚きパニックを起こすペットも多いです。ただ、この場合、かわいそうだからといってすぐに抱きかかえたり、なだめたりせず、飼い主自身も雷に動揺しないで、普段と変わらない様子で振る舞いましょう。雷=怖くないことと普段から思わせることも、いざという時のペットのストレスを考えれば、大事なことなのです。
ただし、これは安全確保ができているという前提なので、非常事態にはもちろんペットを抱えて避難しましょう。
豪雪
雪が降る頻度は減少傾向にあるものの、降れば豪雪になる可能性が高いと気象庁は予測しているようです。
豪雪から身を守る最適な方法は、外出しないこと。
しかし、積雪が多くなるとドアや窓が塞がれ開かなくなる危険もはらんでいます。
そのため、もしもに備えて、人とペットの日常備蓄はしっかりしておきましょう。
さらに、犬の飼い主の中には散歩中にトイレを済ますという方も多いと思いますが、豪雪により家に閉じ込められてしまうことも想定し、室内でトイレができるようしつけておくと良いでしょう。
感染症
感染症も災害の一つとして挙げられ、飼い主が最も気をつけなくてはいけないのが人獣共通感染症です。
人獣共通感染症とは人にも動物にも感染する感染症のことで、その筆頭に挙げられるのが、狂犬病です。
ウイルスを保有する犬や猫を含む動物に、咬まれるまたはひっかかれるなどして発症。発症すれば致死率は100%と言われており、全世界で毎年3万5,000~5万人が狂犬病により死亡しています。
日本は、狂犬病が発生していない国、狂犬病清浄国とされており、その理由として予防接種の義務付けが起因しています。
しかし、義務とされていながらも、接種率は地域によってばらつきがあり、たとえば、東京での接種率が73.6%であるのに対し、沖縄では50.9%と地域によって数値の開きがあり、課題とされているところです。
飼い主の責任として、必ず予防接種をしてペットを、人を、狂犬病の危険から守りましょう。
そして現在、最も危惧されているのが新型コロナウイルスへの感染ではないでしょうか。
海外では動物への感染も確認されておりますが、どちらかというと飼い主の感染による影響のほうが懸念されています。
現在新型コロナウイルスに感染すると、2週間の隔離が必要になり、その際のペットの預け先などを考えておく必要があるかもしれません。
日頃からの手洗い・うがい、マスクの着用、消毒などの対策はもちろんですが、自分が感染してしまうことを想定し、事前に必要なこと・ものを準備しておくのがベストでしょう。
ここで紹介した災害対策はまだ一部です。
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