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店舗運営

美容室店長に求められる資質とは? 店長に必要な6つのスキル

美容室の店長の仕事には、顧客満足度向上や、スタッフの管理や育成も含まれます。お店によっては経営者が店長をやっている場合もありますが、反対に美容師としての技術が優れた人が店長になったとしても、経営スキルがなければ上手くいくとは限りません。技術と経営能力は別物なのです。今回は美容室の店長に求められるスキルを解説します。

前提として、経営の勉強は必須

美容室は全国で25万軒を超え、どんどん増え続けています。しかしその背景で廃業に追い込まれている美容室はなんと年間8,000軒もあると言われています。単に技術があるだけで開業しても生き残るのはかなり難しいのが現状です。

店長を経験後に開業する人も多いので、その間にしっかり必要な知識を身に付けてから出店を目指してください。スタイリストとしてはもちろん、店長としての自覚を持ち、経営に関する知識を増やすことが重要です。

① 分析力

客観的に分析する能力も必須となります。たとえばお店を出す場所なども、お店を継続していけるかを大きく左右します。なんとなくいい場所があっただけで出店してしまうと集客が上手くいかなくなるかもしれません。

場所を決める前に自分のお店のコンセプトやターゲットを明確にする必要があります。
そしてその場所が条件とマッチするかを分析してから開業をしたほうが、利用してもらえる確率は高まります。

さらに開業してからがスタートなので、毎月の営業利益率や顧客のリピート率などを細かく分析する力も不可欠でしょう。

② 経理的視点

店長は具体的な数字を把握する必要があります。営業利益率を計算してみましょう。営業利益率とは、売り上げから支出すべてを差し引いたあとの利益の比率ことを言います。毎月の正確な売上額や諸費用の無駄を見つけ、改善していかなければなりません。

営業利益率が全体売り上げの7%~10%ほどなら順調な経営状態と言えます。営業利益率が低い場合には、売り上げを上げるだけではなく、経費を見直す必要もあります。人件費は無理に下げてはいけない費用にあたります。ただ、新人を抱えている場合、売り上げがその分伸びないので、営業利益率が低くなります。

シャンプーやカラー材などの原材料費も同様に削減をするには難しいですが、「定期的に」「大量に」などの仕入れの仕方によっては多少割り引いてくれるケースもあります。宣伝広告費は、最近では数多くの媒体があります。お店を知ってもらえる機会が増えるのはいいのですが、はたしてそれが売り上げにつながっているのか?を見定めるのかが重要です。

口コミを増やすことやいろいろな工夫をしないと他店に埋もれてしまいますので、効果が薄いようならほかの無料のSNSツールに切り替えるのも手です。いくら使っていくら売り上げにつながったか、しっかりと把握するようにしましょう。

③ 顧客の維持管理力

顧客のどのくらいがリピートしてくれているか、数字化してみましょう。顧客リピート率は、リピート顧客人数÷総顧客数×100で求めることができます。90日間の平均リピート率は既存顧客なら70%、新規顧客なら30%となっていて、平均を切っている場合はリピート率が低いと言えます。

ターゲット層や年代別などのリピート率を出すことで、さまざまな角度から分析してみることができます。そうすることで現状がどうなっているか明確に知ることができます。

リピート顧客を増やすことは売り上げに大きく影響してきます。リピート顧客は宣伝広告費などの余計な費用を割けるからです。さらに口コミサイトに高評価をつけてもらえたりした場合、新規顧客の獲得にもつながります。

④ 課題発見力

分析するだけでは何も変わりません。お店を改善するための課題を自ら見つけ、達成を目標にかかげます。経費面では人件費や材料費を見直したりと、売り上げを上げるための課題を見つけることを日々行い改善すれば、お店を良い方向に向かわせることができるのです。

顧客のリピート率が低かった場合は、DMを送るなどメニューや内装を変えてリピート率を上げる努力をする、接客の質の見直し、メニューの値段や内容、子連れが多い地域ならキッズルームを作る、キッズルームを作るほどキャパがないなら絵本を増やす、アニメが見れるようにタブレットを用意するなどが改善点として挙げられます。

そしてすぐ実践できるのが接客を見直すことです。美容室をリピートするかは接客がとても重要です。シャンプーや施術中に声かけはできているでしょうか。特に時間がかかる場合は進行状況をきちんと説明するべきです。

また、カウンセリングをきちんと行い顧客のイメージを共有することを怠ると、イメージと違うものが出来上がりその顧客はリピートすることはないでしょう。

⑤ コミュニケーション力

顧客とのコミュニケーションも大切ですが、働いてくれているスタッフとのコミュニケーションもとても大切です。店長として経営スキルだけでなく人間性が良くないと誰も一緒にお店を盛り上げていこうという気持ちにはなりません。

細やかな気遣いや、私情をはさまない対応など一番難しいところです。お店の雰囲気を良くするためにも普段から良好な関係を築きましょう。顧客はスタッフ同士の仲がいいとか悪いというところは、なんとなく伝わってくるものです。

また、店舗数の多い美容室であれば、ほかのお店の店長と食事会をするなど交流する機会を持つことで、最新の情報や他店の現状など視野を広く持つことができ、自分の店に取り入れることもできます。

⑥ 店長としての自覚

どれだけ数字を伸ばせるかばかり気にして、本来の美容室の目的を忘れてはいけません。来てもらったお客さんにどれだけ満足してもらえるか。店長がお客さんのことを一番に考えていなければスタッフもついてきません。それがスタッフの士気向上にもつながり、素晴らしいお店になるのです。

まとめ

お店を盛り上げるには、スタイリストである美容師としての技術のほかにさまざまな知識や細かな気配りなど、多彩なスキルが求められます。経営が軌道に乗って上手くいくのはすぐには難しいかもしれないですが、店長もスタッフとともに成長していくことで、長く愛されるお店が出来上がるのではないでしょうか。

まずはお気軽にご相談ください。

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