LINE公式アカウント(旧LINE@)を活用していますか? スマホを所有している人のほとんどがLINEを利用しているのでお客様とのコミュニケーションツールとして大変効果的です。そもそもLINE公式アカウントとはどのようなものでしょう? 今回はLINE公式アカウントを使ったおすすめの活用術をご紹介します。
LINE公式アカウントとは
LINE公式アカウントとは普段私たちが利用しているLINEとは異なる、LINEのビジネス用のアカウントのことを言います。LINE公式アカウントのおすすめのポイントとして無料でアカウントを作成できるので、利用する美容室も増えてきています。
有料プランを使用したい場合でも月額5,000円からで利用でき費用の負担が少なく始められることも人気の理由です。
SNSの中でも断トツの普及率を誇るLINEですが、LINE公式アカウントを上手に活用すれば、お客様の満足度や集客に効果を発揮してくれます。
チャット(旧LINE@の1:1トーク)の活用
普段使っているLINE同様、お客様からの質問に個別にトークできます。LINEを使用することで既読の確認や、絵文字やスタンプも使えるのでより身近に感じてもらえ信頼関係を築けます。
一斉送信を使えば、お得なキャンペーンやカットモデルの募集まで手間がかからず周知することが可能なのです。無料版では1,000通、有料版ではメッセージ通数に合わせてプランが選択可能です。カウントされるのは一斉送信するメッセージだけで、個別のチャットはカウントされません。
タイムラインの活用
タイムラインにお得なキャンペーンを投稿することで、登録しているお客様に一斉に周知することができます。タイムラインに載せる利点は、タイムラインを見て利用してくれるお客様は、自発的に「投稿を見る」という行動をしてくれているので、広告宣伝費用やハガキを送る労力をかけることなく売り上げにつなげることができます。
スタッフの負担を減らすことや、技術の向上や質の良い接客に使える時間が増えることにつながり店全体のスキルアップにもなります。
ショップカードの活用
LINE公式アカウントには「ショップカード」という機能が搭載されています。これはウェブ上でポイントカードを作成できるので、お客様に紙のポイントカードを作ったり保持してもらうことがなくなり、大変便利な機能となっています。
連絡手段としての活用
昨今の世の中では新型コロナウイルスの対策として導入している店舗もあります。美容室に行きたくても感染が気になってなかなか足が向かない方も多くいらっしゃると思います。
そんな時に美容室が感染対策をきちんとしていると安心していくことができるのではないでしょうか? もしも感染者が出た場合でも、LINEを通してお客様全員に通知することが可能ですし、お店を利用した方が感染した場合でも連絡がとりやすくなります。
Twitterやインスタグラムとは違いLINEは個別に連絡がとれ、確実に読んでもらえる手段としていろいろな活用方法があるのです。
リッチメニューの活用
リッチメニューとは、トーク画面下部に表示できる画像メニュー。視覚に訴えることができるので目に留まりやすく、クーポン画面やECサイトへの誘導が効果的にできます。
LINE公式アカウントを利用するときに美容室側が気をつけることは?
LINE公式アカウントを始めたからといってすぐに集客や売り上げに影響があるわけではありません。上手く使いこなすためにはLINE公式アカウントの普及に積極的に動く必要もあります。
LINE公式アカウントに登録してもらう
いくらLINE公式アカウントが便利で効率の良いツールでも、お客様に認知して登録してもらわなければ意味がありません。登録してもらうようにスタッフが便利さを丁寧にわかりやすく説明し登録に同意してもらうことや、QRコードを設置したりして登録しやすい環境を整える必要があります。
特に年配のお客様はスマートフォンの操作が苦手なお客様もいますので、口頭だけではなくチラシやPOPを利用して説明していくとわかりやすいかと思います。
LINE公式アカウント単体だと予約機能はない
大変便利なコミュニケーションツールですが、LINE公式アカウントから予約を受け付けるような機能はありません。活用法として「明日の午後にカットで予約したい」とお客様からチャットを通してくる連絡に対して、スタッフが予約を受け付ける形ならできます。
それだけでも、お客様にとっては電話より予約がしやすいという印象を与えることができるので大きなメリットになります。ただし、まめにアカウントをチェックしたり返信したりしなければいけないので注意しましょう。お客様の中にはLINE公式アカウントで直接予約がとれると勘違いしている方もいると思うので、事前の利用方法などをお客様に説明することも必要かと思います。
さらに、表示される名前はお客様が自分で設定した表示名なので、お客様のフルネームをトークの中で確認する必要が出てくる場面もあります。この仕組みをよく理解してから始めるようにしましょう。
予約機能を搭載したLINEミニアプリ登場
2020年7月にリリースされたLINEミニアプリを使えば、LINE公式アカウントと連携するだけで簡単に「予約機能」が使えるようになりました。お客様にとってはいつも使っているLINEだけでアプリなどをダウンロードする必要もなく、予約受付はもちろん「会員証」のデジタル化もできるので美容室での導入が増えています。
美容室がLINE公式アカウントを始めるには
- 事前にLINEビジネスIDの作成
- LINE公式アカウントの開設ページにアクセス
- 必要事項を入力して完了
料金プラン
フリープラン
料金は無料。無料メッセージは1,000通までで追加メッセージはできません。
ライトプラン
料金は月額5,000円(税別)。無料メッセージは15,000通までで追加メッセージは1通につき5円で送信可能。
スタンダードプラン
料金は月額15,000円(税別)。無料メッセージは45,000通までで追加メッセージは1通につき~3円で送信可能。
有料プランを比較してみると、メッセージを送れる数と追加メッセージの金額の違いのみだということがわかります。登録者数が少ないうちはフリープランを利用し、登録者の数が増えるに応じて有料プランを利用するか検討するとよいでしょう。
なお、課金対象となるメッセージですが、全員に一斉配信するメッセージのみで、個別のチャットでのやりとりはカウントされません。他にも便利な機能がありますので、慣れてきたら必要に応じて導入を検討してみてください。
LINEと連携したサービス
LINE公式アカウントのデメリットであるオンライン予約ができない悩みを解決してくれる連携サービスも登場しています。このような予約サービスを利用すれば、LINEひとつで広告効果、個別対応、予約受付ができるのでさらに便利なツールとして活躍してくれます。
連結機能には諸費用や月額利用料がかかりますが、なによりメッセージのやりとりをする手間がかからないのがうれしいですね。
まとめ
LINE公式アカウントを取り入れるときはメリットやデメリットをしっかり把握し、どのような目的で使うか明確にしましょう。上手に取り入れて集客や売り上げだけでなく、お客様との信頼関係を強固にする手段として活用してください。