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美容師が独立して店を経営するために、必要な準備とやっておきたい3つのこと

美容師が独立するために必要な準備

美容師として独立することは多くの美容師が一度は考えることではないでしょうか? 独立開業を目指し日々頑張っている美容師の方々もいらっしゃると思います。

しかし、「独立ってメリットがある?」「何を準備すべき?」「資金はどれくらい必要?」など、独立の流れや準備にはわからないことも多くあるでしょう。

本記事では独立を目指す美容師に向けて、独立するために必要な準備と開業までの流れ、独立する前にやっておきたい3つのことについても紹介します。

独立のメリット

美容師として独立を目指す人は、それぞれ理由や目的、希望、夢などがあるものです。では、現実的に独立すると、どのようなことが変化し、実現できるのでしょうか?

ここでは、美容師として独立することで得られるメリットを紹介します。

自分の理想を実現できる

自分が思い描いている理想の美容室作りを、一から実現できることが独立のメリットです。美容室のオーナーになれば、お店の名前や場所はもちろん、テーマを持たせた外装や内装、理想的なインテリアや商品を揃えるなど、自分の思い描くコンセプトのお店作りができます。

また、定休日や営業時間などもある程度融通を利かせられるのもメリットです。予約状況によって早めに閉店したり、家庭の予定がある時はあらかじめ休みにしたりなど、自分である程度決められるようになります。

しかし、自分で経営することは難しい面も多くあります。売上だけでなく利益を出すことができなければ、最悪の場合独立は失敗に終わってしまいます。すべての理想を実現させるのは簡単ではないことも理解しておきましょう。

年収がアップする可能性がある

独立したことで経営が軌道に乗れば、年収アップも期待できます。今まで雇われて働いていたときは月給や時給制なので、多少の上下はあっても毎月の収入はある程度予想できていたでしょう。しかし、オーナーになれば、必要経費を除いた売り上げはすべて自分の収入になるため、年収がアップする可能性もあるのです。

反対に、オープンしたてで経営が軌道に乗らず、売り上げが上がらないのも珍しいことではありません。そのため、場合によっては年収が下がってしまうリスクもあることは理解しておきましょう。

独立に適したタイミングとは?

一般的に、美容師の独立に適したタイミングは、資格取得後8〜10年前後、年齢で言えば30歳くらいと言われています。しかし、独立するのは個人の自由な選択です。ここでは、それぞれの年齢層による独立のメリットや注意点を紹介します。

20代のメリットは、顧客がつきやすいことです。女性客が中心になる美容室では、「若い人にお願いしたい」と考える人が多い傾向にあります。「流行りの髪型にしてくれそう」と考え、若い美容師が経営する美容室が選ばれやすくなるのです。しかし、20代では資金面の問題があります。自己資金も少なく、融資も受けづらいなどクリアすべきことも少なくありません。

30代のメリットは、自己資金もある程度貯まり技術も経験も充実している時なので、独立しやすく顧客もつきやすいことです。しかし、技術も経験も充実しているため現職場の美容室にとっては辞めてほしくない存在と言えます。退職がスムーズに進まないケースも少なくありません。

40代のメリットは、長い経験があるので固定客がついてきてくれることです。しかし、立ち仕事となる美容師、体力面での懸念があります。40代の独立では、美容師としてなのか、美容室の経営に専念するのか、方向性も決めなければいけません。

 

独立前にやっておきたい3つのこと

ここでは、美容師として独立する前にやっておくべき3つの準備を紹介します。

独立資金を貯めておく

美容師の独立には多くの開業資金が必要です。店舗物件の賃貸契約、外装や内装の工事費、広告費やスタッフの給料、備品を揃える費用など合わせると、独立資金約1,000万〜2,000万円が目安になります。

もちろん、金融機関から融資を受けるケースが一般的です。しかし、独立後すぐに経営が安定するとは限りません。返済が滞ってしまうと美容室の経営を続けられなくなります。少しでも余裕を持ったスタートが切れるように、貯金するなどして独立資金を貯めておきましょう。

美容師としての技術を磨く

独立直後は自ら美容師として現場に立つことがほとんどです。集客へつなげるためにも、美容師としての技術を磨き経験を積んでおく必要があります。たとえば、広告を打ってオープン当初は多くのお客さんが来店してくれたとしましょう。

しかし、そこでオーナーである看板美容師の技術がイマイチではリピーターの獲得につながりません。また、口コミで悪い評判がついてしまうと、盛り返すのは難しくなります。独立成功の確率を高めるためにも、美容師としての技術を磨くことが重要です。

経営の知識を学ぶ

独立してオーナーとなるので、当然美容師としての役割だけではなく店を運営する経営者の役割も加わります。独立後の経営難など、トラブルへのリスクを軽減するためにも、経営の知識を深めておくことも重要です。

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独立のために必要な準備と流れ

ここでは、独立のために必要な準備と流れを紹介します。

どんなお店にしたいかコンセプトを決める

どのようなお店にしたいのか、自分の美容室のコンセプトを決めましょう。開店後の美容室をイメージができなければ、成功は難しくなります。たとえば、ターゲット設定や立地条件、店舗の外装や内装のイメージなど、どのようなお店にしたいのかをはっきりと決めることが重要です。

ここで決めたコンセプトは開業準備に大きく影響するので、より具体的に決めておきましょう。

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事業計画を考える(融資を受ける際に必要)

次に事業計画を考えます。事業計画は、金融機関から融資を受ける際の審査でも重要となるので、第三者へも伝わりやすい具体的な内容を考えましょう。具体的な内容とは、事業計画による売り上げと経費の数字が実現可能と言えるのか、その根拠を示すことがポイントです。

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開業資金を集める

前述したように、開業には約1,000万〜2,000万円の資金が必要です。自己資金がなければ、借りることになります。借り入れ先は、金融機関、家族や親戚などからが一般的です。金融機関から融資を受けるなら、前章で準備する事業計画書が重要になります。どんなお店にしたいのかなど、具体的なイメージでの事業計画書が必要です。

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物件を探す

開業資金が集まったらコンセプトに従った物件を探し、オープンに向けて工事などの準備を進めていきます。立地選びは開業後の売り上げに大きく関わる重要なポイントです。多くのお客様に利用してもらうためにも、事業計画書に沿った経営を実現するためにも、ブレることなくコンセプトに従った物件を探しましょう。

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開業手続きをする

すべての会場準備が整ったら、美容室の管轄にあたる各役所で開業の手続きを進める必要があります。主な開業手続き先は以下の通りです。

税務署

「個人事業の開廃業届出書」と、必要なら「青色事業専従者給与に関する届出書」。開業届は、開業後1カ月以内に届け出る必要があります。

保健所

「開設届」「施設の位置図」「構造・設備の概要」「従業者名簿と美容師免許証」「医師の診断書」。開業の10日前までに届け出る必要があります。

都道府県税事務所

開業後すみやかに、「事業開始等申告書」を提出します。

労基署、ハローワーク

従業員を雇う場合に届け出が必要です。

このほか、法人化する場合には法人登記手続きが必要となります。また、建物の状況や立地によっては消防署へ「防火管理者」の届け出も必要です。

多くの手続きが必要ですので、直前で慌てないように計画的に進めましょう。

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まとめ

美容師として独立を目指すなら、どのようなお店にしたいのかコンセプトを決めて、しっかりとイメージできているかがポイントです。イメージすることで、漠然と「独立してみたい」という考えから、具体的な独立へ向けた考えや行動をとれるようになります。

コンセプトを決めたうえで独立準備を進めるポイントは、「独立資金の準備」「美容師として技術を磨くこと」「経営の知識も学ぶこと」です。美容師として開業するという夢を叶えるためにも、具体的な準備を意識して独立を目指しましょう。

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