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店舗運営

美容室の経営のポイントとは? 失敗しないために今日からできること

美容室経営のポイント

自分の美容室をオープンするという夢を叶えた後は、経営を軌道に乗せて美容室を長続きさせたいと思うのは、当然の流れです。

店舗を経営するには美容師としての技術とは別に、集客やお金の動きに関する知識が求められます。しかし、いざ経営を始めてみると、店舗をどう切り盛りしたらいいのかわからない、美容室の経営は難しいと悩む方も多いのではないでしょうか?

今回は、美容室の経営に欠かせない4つのポイントや、経営者として今すぐ始められる取り組みについて解説します。

年々厳しい状況になる美容業界。個人経営の美容室オーナーには経営の知識が不可欠

自分1人だけで美容室を営業するとしても、美容師としての技術を思う存分発揮するためには経営に関する知識が必要です。年々競争が激しくなりつつあり生き残りが難しい美容業界の実態と、経営者として求められるスキルについて確認してみましょう。

美容室はコンビニよりも多く、競争が厳しい

平成30年度衛生行政報告例の概況(厚生労働省)によると、2018年3月時点での美容室の数は251,140ヶ所でした。

一方、コンビニエンスストア統計調査月報(一般社団法人日本フランチャイズチェーン協会)では2020年10月度のコンビニエンスストアの数が55,872軒であり、美容室の数はコンビニの5倍近くに上っています。前年度だけでも3,562ヶ所の美容室がオープンしており、店舗数の増加に伴って価格やサービスの競争も激化している傾向です。

一方、美容室の休業・廃業は2018年で242件(東京商工リサーチ『2019年(1-10月)「美容室」の倒産状況』)発生しており、美容室の競争の厳しさを裏付けています。そのため、美容師としての技術だけでなく、経営の知識を持って店舗運営を行わなければ競争に負けてしまう恐れが高いのが現状です。

美容師としてのスキルと経営のスキルは別物

独立・開業する美容師の多くは、美容師としての高い技術を持っています。独立前の美容室では指名客・紹介客も途切れず、コンスタントに高収入を得られていたでしょう。しかし、美容師としてのスキルが高くても、必ずしも経営が成功するとは限りません。経営にあたっては、美容師の技術とは別のスキルが必要だからです。

店舗経営にあたっては、売り上げだけでなく材料費や人件費をはじめとする経費への意識も必要です。美容室のコンセプトに基づく、適切な料金設定も求められます。美容師やアシスタントを雇っている場合には、適切な給与体系や働きやすい環境を構築しないと退職に直結し、店舗経営にダメージを及ぼします。

店舗経営を円滑に進めるためには、経営のスキルを身に付けることが大切です。

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美容室経営を失敗しないために押さえておきたい4つのポイント

数ある美容室との競争に打ち勝つためには、事業計画と集客戦略などの明確化が必要不可欠です。せっかくオープンした美容室の経営に失敗しないために、経営者として押さえておきたい4つのポイントを紹介します。

事業計画を作る

まずは、新たな気持ちで事業計画を作成してみましょう。事業計画では、以下の3点の明確化が特に大切です。

独立を決意した動機

年収をアップしたい、あるいは自分のコンセプトで美容室を経営したいなどの思いを再確認しましょう。

美容室のコンセプトや経営理念と提供メニュー

まずはコンセプトと経営理念を再確認します。ここで重要なのは、自店舗の強み・独自性を探すことです。他店舗との差別化を意識し、「自分だけができる」サービス戦略を軸に、提供するサービス内容を設定します。

今後3~5年のビジョンと収支計画

3年後、あるいは5年後に自分と美容室はどのような姿でありたいかを、具体的にイメージしましょう。黒字経営を実現するには、1日あたりの売上額や集客数を設定した上で、適正な客単価の設定が必須です。

店舗経営を軌道に乗せるために、経営者自身が取り組むべき内容を十分把握しておきましょう。

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お店の経営課題を把握する

現状の経営課題をすべて洗い出すことが、店舗の経営状況を改善するための第一歩です。課題を把握しない状態で新たな施策を進めても、経営に失敗する恐れが高まります。次の例を踏まえて、店舗が抱える経営課題を具体化していきましょう。

顧客数の減少

美容業の経営者の79.4%が経営上の問題点と位置づけています。(日本政策金融公庫「生活衛生関係営業の景気動向等調査結果(2020年7~9月期)」)新型コロナウイルス感染症の影響もあり、顧客数の確保に向けた抜本的な対策が必要でしょう。

客単価の低下

予約サイトでのクーポン発行やポイント付与を含め、価格競争も激化しています。低価格をコンセプトとする美容室チェーンとの差別化も要検討でしょう。

諸経費の上昇

経費の上昇分を考慮して料金を設定したとしても、店舗運営のコストダウンへの努力は必要です。

集客戦略を立てる

美容室の経営にあたっては、集客戦略をもとにした来店客の確保が絶対条件です。

集客戦略を立てる前に、新規客数やリピーターの増減など来店客の動きを把握する必要があります。メニューの利用状況や店販商品の売れ行きも、来店客のニーズの調査に活用できます。来店時間の傾向、そして年齢などの顧客属性も重要な情報です。

これらの内容を踏まえて目標の売り上げと集客数を設定し、店舗WebサイトやSNS・予約サイトなどを組み合わせたアプローチを客層ごとに検討していきましょう。

差別化要因を考える

美容室の店舗数は25万軒以上(2018年3月時点)、他店と同じようなコンセプトでは予約サイトやフリーペーパーで宣伝しても、自分の店舗の存在を気付いてもらえません。一方美容師との相性の良さが美容室をリピートする一番の決め手となっており、オーナーである美容師の個性を訴求するのが、差別化の早道と言えそうです。

「自分の店舗だからこそできる、接客やサービス内容とは何か」と、常に差別化要因を意識して実践することが固定客の確保につながり、店舗を長期的に経営していく上でも重要です。

 

美容室の経営者が今日からできること

美容室の経営方針が定まったら、早速具体的な行動に移しましょう。仕事の合間に、経営に関する本を読むのも有効です。美容室の経営者が今すぐに始められる、3つの取り組みについて紹介します。

売り上げや経費・目標年収など経営に関する数字を把握する

毎月の売り上げやかかった経費は、概算ではなく正確な数値で把握することが重要です。日にちが経過するほど具体的な状況把握が難しくなるため、1日の営業が終了するごとに、出納帳や会計アプリに売り上げと支払経費だけでも登録しておきましょう。

新規・リピーターそれぞれの来店客数やメニューごとの利用数、月ベースの売上累計などもとりまとめておくのも効果的です。

売り上げや経費といった数値を正確に把握することで、経営課題の把握はもちろん集客戦略の立案、適正な料金設定が行えて、店舗経営の改善につながります。さらに、人件費や広告費・家賃など毎月かかる固定費も正確に把握しておきましょう。

セミナー参加や経営本などで勉強をする

経営課題を解決するアイデアをゼロから考え出すのは、非常に難しいものです。解決すべき課題を見つける方法がわからない時もあるでしょう。

業務の合間に経営に関する本を読んで勉強すれば、経営に関する知識が身に付き、今まで気付かなかった課題への気づきが生まれるでしょう。一般的な経営本であっても美容室経営への応用は可能です。美容業界だけでなく、地域経済や他業種のトレンドに目を向けると、店舗運営の新たなヒントが見つかるかもしれません。

先輩のオーナー美容師に店舗の現状を相談して、経営でつまずきがちなポイントや成功事例に関するアドバイスを受けるなど、第三者の意見を取り入れるのも経営への理解を深めるには有効です。

任せられるところはコンサルタントや専門職に任せる

経営者としての仕事は多岐に渡るため、自分一人ですべてをやり切るには限界があります。美容師としての実務を行いながら、技術向上への勉強もするとなれば、時間も足りません。

来店客が増えたら他の美容師を雇うのと同様に、経営に関してもプロの力を借りるのが店舗を円滑に運営するコツです。美容室専門の経営コンサルタントもいますので、経営上の数字をすべて見てもらうことや、一任することも可能です。部分的にお願いする場合でも、たとえば税理士に店舗の収支に関する帳簿を作ってもらったり、社会保険労務士に従業員の労務管理に関する相談したりすることで、経営者の負担は減ります。

プロに任せた後にできた時間を、集客や店舗運営の戦略を考える時間に充てましょう。

まとめ

美容室の経営を成功させるには、美容師の技術とは別に経営に関するスキルも磨く必要があります。顧客数や客単価の減少への対策としては、顧客ニーズをきめ細かく把握した上での集客戦略や、オーナー美容師の人間性を売りにした差別化戦略が有効です。

自分の店舗が抱える経営課題を明確化するために、本を読んで勉強したり先輩のオーナー美容師に相談したりするのが効果的です。黒字経営の実現に向けて、税理士などの専門家の力を借りて売り上げや経費といったお金の動きについて理解を深めるのも一つの経営戦略といえます。お店の状況を改善するために、今できる行動から始めてみましょう。

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