終わりの見えない新型コロナウイルスとの闘い。美容業界も悩まされています。美容室は「社会生活を維持するうえで必要な施設」ということで緊急事態宣言等での休業要請の対象には入っていませんが、施術の都合上、お客様とどうしても距離が近くなりがちな美容室は、お客様にとっても多くの不安要素があるでしょう。
そんな中、美容室でできる感染予防対策とはどのようなものがあるのでしょうか?
今回は、美容室での新型コロナウイルス感染対策について、ご紹介します。
まずは感染対策ガイドラインを確認!
コロナ対策を考えるにあたって、一番最初に確認すべきはガイドライン。美容業界向けに全日本美容業生活衛生同業組合連合会(全美連)が定めた感染対策ガイドラインがありますので、まずはこちらを確認・遵守しましょう。
- 感染防止のための基本的な考え方
- 開設者及び管理美容師が講ずるべき具体的な対策
- 従業員の感染予防のための管理
等がまとまっています。
(参考:美容業における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドライン)
感染対策をホームページ・予約サイトやSNSに公開
自店舗で実施している感染対策をWebサイト上で公開・発信することも重要です。公式ホームページだけでなく、予約ポータルサイトやSNSなど、お客様が見る可能性の高い媒体に掲載しておきましょう。美容室側がはっきりと方針を示すことでお客様からの協力も得られやすくなるでしょう。
スタッフの体調管理・マスク着用徹底
安全な店舗を運営するにはお客様だけでなくスタッフのみなさんにも体調管理・マスク着用の徹底が求められます。
スタッフの出勤時の検温による体温チェックは必須です。また、マスク着用の徹底はもちろんですが、できるだけ飛沫拡散防止効果の高いマスク(不織布マスクなど)の着用を呼びかけましょう。
お客様にマスクを配布する
今では、マスクをすることが当たり前の世の中になってきました。
施術中マスクをつけていると、カラー材でマスクが汚れたり、カットした髪がついてしまい、不快な思いをする方もいます。
気持ちよく帰っていただけるように、美容室内で使用するマスクを配布するとよいでしょう。
雑誌・ドリンクなど、手が触れるものはサービスを停止する
ウイルスが付着した手でドリンクを飲んだりすると、感染リスクが高くなります。雑誌やドリンクサービスはリラックスする時間に必要ですが、コロナウイルスが流行している現在はサービスの停止を検討しましょう。
ロングメニューのお客様で、滞在時間が長くなる場合は、外で買ったドリンクの持ち込みOKにするなど、できる限り快適に過ごしていただけるよう工夫することが大切です。
空気清浄機を使った換気
ドアや窓を開けて換気することはできても、入り組んだ店内だとどうしても空気の通りが悪い箇所が出てきてしまいます。
お客様がより安心できるよう、空気清浄機を取り入れているサロンも少なくありません。
ドアから離れている席の近くなどに設置するのがおすすめです。
お客様に触れる前に消毒
消毒を行っていると言っていても、実際に目で確認できないと、お客様は安心できないものです。
スタイリストは同じタイミングに数人のお客様を掛け持ちすることもあり、他の人に触れてからまた別の人に触れる、ということが多いです。
入客のタイミングの際、しっかりお客様の前で「消毒させていただきます」と一声かけてから手を消毒すると、お客様も安心できます。
こういった「見える場所」で対策をすることが、お客様への信頼につながります。
パーテーション等を導入する
物理的なソーシャルディスタンスを確保するための施策としてパーテーションの導入は非常に有効です。セット面の数を減らしたり、1席分スペースを空けて施術している店舗も多いと思いますが、パーテーションを導入すれば従来の席数を保ったままの運営も可能になります。
まとめ
今回は、美容室でできる新型コロナウイルス感染対策について、解説しました。全体的に言えることは、目に見える対策を行ってお客様にアピールすることが安心・安全な利用につながるということです。
ぜひ参考にしてみてください。