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店舗運営

美容室のバリアフリー化のために気をつけるべき5つのポイント

美容室のバリアフリー化

現在、バリアフリー化する店舗や商業施設などが増えてきていますが、まだ美容室ではバリアフリー化されている店舗は少ない傾向にあります。今回は、美容室をバリアフリー化するための基礎知識、バリアフリー化のメリット、気をつけるべきポイントなどについてご紹介します。

バリアフリーの美容室

美容室は全国にたくさんありますが、その中でバリアフリー化されている店舗はどのくらいでしょうか? 店舗が狭い、費用がかかるといった理由でバリアフリーを断念している店舗などもあり、まだまだ多くはないのが現状です。障がいや病気などの理由で、バリアフリー化されている施設でないと利用できないお客様がヘアカットをしたい場合は、美容室を探すだけでも大変です。

そのような場合、訪問美容を利用されている方がほとんどですが、バリアフリー化された美容室があれば、車いすや高齢者のお客様が気軽に利用できるため多くの方に喜ばれることでしょう。

売り上げにつながる

今までバリアフリー店舗の需要があったにもかかわらず、対応した美容室が少なかったわけですから、バリアフリー化することで、さまざまな客層のお客様に利用してもらえる美容室として活躍することができます。

また、バリアフリー化による客数の増加が売り上げアップにつながるだけでなく、たとえば車いすの方々が外出する機会も作ることができ、気分転換してもらえる場所としての存在価値を得ることができるでしょう。

今後の需要は増える

高齢化社会が進む中、車いすを利用するお客様は今後増える一方です。車いすでなくても高齢者のお客様が増えると、やはり段差のないバリアフリーのほうが他店との差別化という意味でも有利にはたらくと考えられます。これからの美容室は、そうした状況に対応できる店舗づくりが、多くのお客様に選ばれる基準となるはずです。

車いすのお客様から見た美容室

段差は取り除くこと

車いすのお客様が美容室を利用する場合は、まず入り口などに1段でも段差があると入ることを断念してしまうのが一般的です。たった10㎝ほどの段差でも、車いすを利用しているお客様にしてみれば、見えないバリアのような存在なのです。私たちが気づかない何気ないことでも、大きな壁として立ちはだかってしまうことを覚えておきましょう。

カットの利用のみになってしまう

車いすのお客様は、歩いてシャンプー台に行くことが非常に困難です。カットは問題なくできるかもしれませんがシャンプーをする場合は、スタッフ数人がかりで持ち上げてもらう必要があります。バリアフリー化がされていないと、美容室を利用したとしてもカットだけで済ませ、シャンプーやカラーなどは自宅ですることが多くなります。

もっと気軽に利用したいと思っている人は多い

美容室だけではありませんがまだまだバリアフリー化されていないお店が多く、車いすのお客様がどこへでも行ける環境ではありません。ですが、車いすでも美容室に行きたいと思っているお客様の需要は今後どんどん増えていくことでしょう。店舗をバリアフリー化するとともに、迎えるスタッフが介助・福祉に関する知識を勉強することも大切です。

取り除くべき4つのバリア

お客様に気持ちよく利用してもらい、抵抗感を与えないために、取り除くべき4つのバリアがあります。

  • 物理的バリア
    段差や障害物などの障壁や、狭すぎる通路や滑りやすい床、車いすに座ったままだと利用できないものなど。
  • 制度的バリア
    社会的な制度や店舗のルールなど平等である権利が奪われること。たとえば盲導犬との入店を断られるといった、障がい者であることで利用できなくなるような状況。
  • 文化、情報面でのバリア
    障がいが原因で、情報を得ることができない状態。視覚障がいがある人はポスターなどから情報を得ることができず、聴覚障がいがある人はアナウンスなどによる情報収集が不可能であること。
  • 意識上のバリア
    差別や偏見といった心の壁で、障がいを持っていることに関して必要以上の同情や逆に無関心すぎるなど、健常者が無意識的におこなう行動が招くこと。健常者の買い物客が駐車場の優先スペースに駐車したり、多機能トイレを利用したりしてしまうといった行動などがあてはまります。

バリアフリー化のときに気をつける5つのポイント

1. 通路やスペース

駐車場や入り口、通路、休憩スペースには、物を置かずに十分にスペースを確保しましょう。段差がある場合には、車いすの走行の邪魔にならないよう、また高齢者のお客様の転倒を防止するためにもスロープを設置しましょう。

2. トイレ

トイレは十分な広さを設けないと、車いすのまま入ることができません。手すりもつけて、立ち上がりが楽になるようにしましょう。鏡や洗面台は、車いすでも利用できるように低い位置に設置することをおすすめします。

3. 移動をしなくても施術できる工夫

移動することはケガのリスクがあります。そのためお客様がストレスに感じることが多いので、できれば席を移動しなくても施術できるような機材があるといいでしょう。たとえば、移動式のシャンプー台を導入すれば、車いすや足腰が弱いお客様でも座ったままでシャンプーすることが可能になり、通常通りの施術がおこなえます。「座ったら全てが完結する」ということはとても重要で、お客様が安心して美容室に通えるようになります。

4. 注文時や会計時の対策

聴覚や視覚に障がいをもっているお客様が来店したときのために、筆談できたり、点字のメニューなどがあったりするとコミュニケーションもスムーズにおこなえます。点字の印刷に対応している印刷会社や点訳をしているボランティア団体に問い合わせてみましょう。それらを使用する際は、わかりやすくお客様へ伝えるなどスタッフ側の気遣いも大切です。

5. 介助方法を学ぼう

いくらバリアフリー設備を揃えても、正しい知識を持ち合わせていなければ本来の機能を発揮できないばかりか、思わぬアクシデントを引き起こしてしまうかもしれません。そのためにも、知識と経験を持ったスタッフが必要です。高齢者や障がいのあるお客様のための介助方法や、接し方などを学ぶ「サービス介助士」の資格をとるのもおすすめです。安心して利用してもらうためにも、車いすの使い方や補助の仕方などは最低限の知識として勉強するようにしましょう。

まとめ

安心して美容室を利用してもらうために、設備面だけでなく従業員教育や接客、対応、福祉の知識を身に付ける研修などをおこなっていくことも大切です。ハードとソフトの両面を充実させてバリアフリー社会に貢献できるようになれば、店舗の売り上げアップなども見込めることでしょう。

まずはお気軽にご相談ください。

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