シャンプー選びは、美容室にとって永遠のテーマのひとつといえるものです。美容室でシャンプーをする大きな目的は、髪についた汚れやスタイリング剤を取り除いてカットしやすくすることですが、それだけではありません。プロの技術によってリラクゼーション効果を生み、顧客に心地よい時間を過ごしてもらうための施術でもあります。
洗髪剤としてのシャンプーは、洗い心地や髪の状態に影響するため、選び方によっては顧客満足度にも差が出てくるでしょう。ここでは、シャンプーの選び方やシャンプーに使われている成分の特徴、さらに美容室におすすめのシャンプー10選を紹介します。
- 美容室のシャンプーはどのようにして選ぶ?
- 美容室におすすめのシャンプー10選
- おすすめシャンプー① オージュア アクアヴィア シャンプー
- おすすめシャンプー② コタ コタ アイ ケアシャンプー 1
- おすすめシャンプー③ ルベル イオ クレンジング リラックスメント
- おすすめシャンプー④ ケラスターゼ バン オレオリラックス
- おすすめシャンプー⑤ ケラスターゼ CH バン クロノロジスト
- おすすめシャンプー⑥ シュワルツコフ プロフェッショナル BCクア フォルムコントロール シャンプー
- おすすめシャンプー⑦ セフティCOCUU スロウ シャンプー
- おすすめシャンプー⑧ デミ コスメティクスミレアム シャンプー
- おすすめシャンプー⑨ ホーユープロマスター カラーケアシリーズ
- おすすめシャンプー⑩ O by F モイストシャンプー
- サロン専売品で理想の髪に! シャンプーは成分や効果から選ぼう
美容室のシャンプーはどのようにして選ぶ?
まずは、シャンプー選びにはどのような基準があり、どのような点を重視して選ぶといいかを紹介します。
美容室のシャンプーは髪の悩みに効果的な成分を選ぶ
髪の悩みを改善できるシャンプーを選ぶと、毛髪や頭皮の状態がよくなったり、スタイリングがしやすくなったりします。しかし、髪の悩みは千差万別。「髪がへたりやすく、ハリやボリュームを出したい」という人もいれば、「剛毛でゴワゴワするのをなんとかしたい」「広がりを押さえたい」という人もいます。
例えば髪が傷んでいる人は「ダメージを補修したい」、カラーを楽しむ人なら「色落ちを防ぎたい」といった悩みが考えられるでしょう。
顧客の悩みに耳を傾け、改善できるシャンプーを選ぶことが、満足度アップにもつながります。そのためにはシャンプーごとの特徴や成分に着目し、髪や地肌の悩みに対して効果的な製品を選ぶことが重要です。
美容室のシャンプーは「刺激が少ない」など洗浄成分で選ぶ
シャンプーのもっとも大切な役割は「髪や頭皮の汚れを落とすこと」です。そのため洗浄成分は何よりも重要で、シャンプーの使い心地を決めるといっても過言ではありません。
もし洗浄力が低いと、しっかり汚れを落とすことができなくなってしまいます。反対に洗浄力が高すぎると皮脂を取りのぞき過ぎてしまい、髪や頭皮にダメージを与えたり、刺激になったりしてしまいかねません。
髪や頭皮の状態は人ぞれぞれで、脂っぽい人もいれば乾燥しがちな人もいます。洗浄成分をチェックして、汚れを落としつつ髪や頭皮にやさしい最適なバランスの商品を選びましょう。
シャンプーの成分をおさらい
ここでは、美容室で使われるシャンプーの各成分について特徴を説明します。
- アミノ酸系シャンプー
弱酸性で髪や頭皮への刺激が少なく、保湿力があります。美容室向けの商品に多く含まれている成分がアミノ酸系です。 - 高級アルコール系シャンプー
泡立ちがよく洗浄力があり、すっきりと汚れを落とせます。ただし皮脂を落とす効果が高いため毛髪や頭皮が乾燥しやすくなり、髪や頭皮にダメージがある人が使うとパサつきが気になることがあります。 - 石鹸系シャンプー
天然由来の成分が多く含まれています。低刺激ですが毛髪がキシキシしやすく、トリートメントやコンディショナーで手触りや仕上がりをおぎなう必要があります。
美容室のシャンプーは香りやコスパも考えて
成分と洗浄力に次いで「香り」と「コストパフォーマンス」も重要です。個人によって好き嫌いが分かれやすい香りよりも、万人に受け入れられやすい香りのほうが適しているでしょう。
主な香りには「ハーブ系」や「フローラル系」「フルーツ系」がありますが、香りについての知識があれば、香りによるリラックス効果を踏まえたシャンプーが可能です。
また、美容室専売品の中には価格が市販製品の数倍から十数倍もするような高級品も存在します。シャンプーをサービスの一環として顧客に提供する以上、品質の高さも重要ですが、高価すぎると継続して使えなくなってしまいかねません。継続して購入・使用できる価格であることも大切です。
美容室のシャンプーはできるだけサロン専売品を選ぼう
美容室で使うシャンプーは、髪や頭皮の悩みにより深くアプローチできる「サロン専売品」から選びましょう。プロ仕様のサロン専売品は機能重視であり、髪にとって栄養となる成分が配合されているものが多数ラインナップされています。一方で、ドラッグストアやスーパーで扱いのある市販品は、品質よりも安さや泡立ちを重視したものが少なくありません。
美容室でのシャンプーは、顧客にとって特別なひとときです。シャンプーは基本のサービスのひとつですが、最適なシャンプー選びができればより満足度が高まります。アイテム選びの面でも、高品質なサービスを心がけましょう。
美容室におすすめのシャンプー10選
機能面や成分の面から美容室におすすめできるシャンプーをご紹介します。
おすすめシャンプー① オージュア アクアヴィア シャンプー
毛髪に含まれる水分の偏りに着目した、うねりのあるクセ毛に効果的な高級アルコール系のシャンプーです。
保湿成分TPG(トリプロピレングリコール)が毛髪の内部に浸透し、髪に含まれる水分のバランスを均一に整えて、うねりのあるクセ毛をまとまりやすく、かつスタイリングしやすい髪に整えます。
さらにアルカンオイル「(C13-15)アルカン」が髪の柔軟性を高め、クセ毛のさまざまな悩みを軽減。桜をイメージしたフレグランスがほのかに香ります。
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おすすめシャンプー② コタ コタ アイ ケアシャンプー 1
オーガニック原料を積極的に使っているアミノ酸系のシャンプーです。
絡まりやすい髪をふんわりとさせる効果があり、サラサラの洗い上がりになります。髪と同じ成分からできている界面活性剤と、頭皮の皮脂と近い組成を持つオリーブ系界面活性剤配合で髪にも地肌にもやさしく、毛髪の補修効果の高さが特徴です。
香りはほのかに香るラベンダーブーケ。シリーズは「1」のほかに「3」「5」「7」「9」のラインナップから、髪質や頭皮の状態に合わせて選べます。
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おすすめシャンプー③ ルベル イオ クレンジング リラックスメント
地肌から髪までトータルケアができる、アミノ酸系のシャンプーです。
リピジュア(ポリクオタニウム-64)配合のマイルドな洗い心地で、乾燥している地肌にもやさしく、洗った後も髪にうるおいを残します。
なめらかな洗い上がりで泡立ちもいいものの、洗浄力はやや弱いため、使いどころや使用方法の工夫が必要になるでしょう。香りはローズグリーンです。
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おすすめシャンプー④ ケラスターゼ バン オレオリラックス
クセを抑えて、絡まりにくい髪にする高級アルコール系シャンプーです。
日本の研究開発部門が開発した技術により、湿度80%の状態でも24時間にわたってまとまりやすい髪に仕上がります。湿気に負けないスタイリングしやすい髪を目指せる一方、洗浄力はかなり高めで、豊かな泡でさっぱりと洗い上げたいときに向いている製品です。
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おすすめシャンプー⑤ ケラスターゼ CH バン クロノロジスト
アビシン(アルテロモナス発酵エキス)、ヒアルロン酸(ヒアルロン酸ナトリウム)、ビタミンE(トコフェロール)配合で、髪をツヤめかせ健康的な印象にする高級アルコール系シャンプーです。
髪を美しく見せることを重視したシリーズで、絡まりやすい髪をしなやかに整える効果が期待できます。世界的な調香師アルベルト・モリヤス氏による、年齢や性別を問わず使える落ちつきと品のある香りも支持を集めています。
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おすすめシャンプー⑥ シュワルツコフ プロフェッショナル BCクア フォルムコントロール シャンプー
髪のねじれをやわらげる「アセチルシステイン」とオルソコルテックスにアプローチする「セラミド」、パラコルテックスにアプローチする「キウイエキス」でクセ毛を扱いやすくするアミノ酸系シャンプーです。
複数あるクセ毛の原因に科学的に対処することで、クセ毛特有のうねりや広がりを抑えます。クセが出やすくまとまらない髪を、湿気に負けない理想的な状態に整えるシャンプーです。
今月のプレゼント「シュワルツコフ プロフェッショナル BCクア フォルム コントロール」はシャンプー、トリートメント、ヘアマスクの3品セットです。締め切りは9月1日(木)9:00です。https://t.co/mV4JFJhiRY pic.twitter.com/mF70mS7JLD
— 集英社MyAge/OurAge (@MyAgeOurAge) August 26, 2016
おすすめシャンプー⑦ セフティCOCUU スロウ シャンプー
「オリーブ果実油」や「ホホバ種子油」、「アストロカリウムムルムル種子脂」といったオーガニック認証成分が使われているアミノ酸系のシャンプーです。
ヒアルロン酸配合で、ゴワゴワしがちな硬めの髪やクセ毛をしなやかに整えます。髪や頭皮に刺激を与える成分がほとんど使われておらず、マイルドな使い心地を求める人や、髪や頭皮がデリケートな人にも向いています。
特徴的なオレンジ&パチョリの香りは、やや好き嫌いが分かれるかもしれません。
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おすすめシャンプー⑧ デミ コスメティクスミレアム シャンプー
天然ヤシ油由来の低刺激性界面活性剤「コカミドプロピルベタイン」を使用した、アミノ酸系のシャンプーです。
弱酸性で、デリケートな髪もやわらかく洗い上げます。髪や地肌にやさしく、年齢や性別を問わず幅広い人に向けて使いやすいといえます。そのぶん洗浄力はやや控えめ。
サロン専売品の中ではリーズナブルでコストパフォーマンスに優れる商品。価格を気にせずたくさん使えることと導入しやすいこともメリットです。
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おすすめシャンプー⑨ ホーユープロマスター カラーケアシリーズ
カラーによるダメージを補修し、なめらかでまとまりのある髪へと導くアミノ酸系シャンプーのシリーズです。
「キューティクル損傷の補修」「水分保持力の補修」「熱ダメージの補修」「うねりの制御」の4種類のシャンプーがラインナップ。一人ひとりの髪質や悩みに合わせたアプローチが可能で、理想の髪色と髪質を実現します。
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おすすめシャンプー⑩ O by F モイストシャンプー
髪のダメージをゼロに戻し、しなやかな髪に整えるというコンセプトのアミノ酸系シャンプーです。
成分に含まれる水にはアルカリ還元イオン水が使われているほか、セージやラベンダー、ビデンス・ピローサエキスや植物由来のタンパク質が配合されています。補修力や保湿力が高めで、ダメージを補修しつつうるおいのあるやわらかな髪に仕上がります。
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サロン専売品で理想の髪に! シャンプーは成分や効果から選ぼう
シャンプーは単に洗浄するためだけのものではなく、髪のダメージ補修やボリューム調整にも深く関わる重要なアイテムです。なかでもサロン専売品は品質に特化した商品が多く、さまざまなメーカーが髪質やユーザーの悩みに合わせたシャンプーを販売しています。
成分や効果を理解し、美容室の客層や顧客の悩みに合ったシャンプーを選びましょう。