美容室・ヘアサロンの印象を決めるレセプションとは？仕事内容を公開

美容室や飲食店などでは、お店に対する顧客の第一印象がとても重要だと言われています。なぜなら、最初の印象はくつがえすことが難しく、その後全ての評価に影響を与えると言われているためです。これは「初頭効果」と呼ばれる心理効果の一つです。

最近では、顧客が最初にコミュニケーションを取るスタッフとして受付「レセプショニスト」を置く美容室も増えてきています。今回は、美容室におけるレセプションの重要性や仕事内容、レセプショニストの適正などについて詳しく解説していきます。

Contents

レセプションとはどんな仕事？ 正社員だけでなく未経験やアルバイトでの求人募集もある!?

レセプションは美容室の顔！
レセプションは予約管理、接客、電話対応、会計が主なやりがいのある仕事
レセプションの給料は地域と雇用形態による

レセプションの仕事4つ

レセプションの仕事① 予約管理
レセプションの仕事② 接客
レセプションの仕事③ 会計
レセプションの仕事④ 電話対応

レセプション業務に向いている人は？

レセプション業務に向いている人① 気配りができる
レセプション業務に向いている人② コミュニケーション能力が高く、裏方の立場を理解できる
レセプション業務に向いている人③ 美容全般に興味がある
レセプション業務に向いている人④ 元気で明るい

レセプションの役割を理解し、導入を検討しよう
レセプションだけじゃない！美容室の印象を決めるこんなサービスも

レセプションとはどんな仕事？正社員だけでなく未経験やアルバイトでの求人募集もある!?

まずはレセプションの仕事がどのような内容なのか、簡単に説明しましょう。

レセプションは美容室の顔！

先述の「初頭効果」の通り、店の第一印象は大変重要です。美容室によって「受付」や「フロント」などと呼ばれるレセプションが、顧客が最初に出会うスタッフであることを考えると、まさに「美容室の顔」。

受付での細やかな接客のみならず、電話応対や予約管理、会計などレセプションが担う業務は幅広く、場合によってはスタッフのスケジュール管理や在庫管理、クレーム対応や取引先企業とのやり取りなど、美容師免許が必要でない業務全般に関わる場合もあります。

体外的な面ではレセプションが美容室の顔となることで、美容師は専門性の高い業務に特化して効率よく働くことができるようになり、さらにレセプショニストによる顧客管理によって顧客満足度やリピート率の向上も狙えます。

レセプションは予約管理、接客、電話対応、会計が主なやりがいのある仕事

すでに説明した通り、レセプションの担当者は美容施術以外の業務全般に関わりますが、主な仕事は以下の通りです。

予約管理･･･HPやSNSなど、様々な集客媒体からの予約に対して、スタッフのスケジュールと照らして予約を調整する
接客･･･来店客の迎えや見送り、荷物預かり、席への案内、ウェルカムドリンクの提供
電話対応･･･予約や問い合わせ、クレーム、企業からの連絡や売り込みなどの対応
会計･･･荷物やコートなどの返却、施術内容やクーポン・特典などの確認、清算

詳しくは後ほど説明しますが、どの業務も単純な作業はありません。美容師のように国家資格が必要な仕事ではありませんが、自分の工夫と努力次第で顧客の満足度の向上や、経営に貢献することもできるやりがいのある仕事です。

レセプションの給料は地域と雇用形態による

レセプションの求人内容（未経験歓迎も）、給与は地域によって異なりますが、雇用形態や相場は次の通りです。

アルバイト･･･週に何日か勤務する場合で時給900円〜
派遣や契約社員･･･週休2日で5日勤務する場合で時給1200円〜
正社員･･･月収17万円〜

正社員以外は基本的に賞与の支給はないため、正社員と同程度に稼げるかどうかは、勤務時間や昇給の有無などによります。

もし収入を増やしたい場合は、レセプションを任されるリーダー的な役職に昇格するか、長く勤務して実績や信頼を高めて昇給を狙うことです。美容業界は従業員の入れ替わりが激しいため、長く勤務していればリーダーへの昇格や昇給しやすい傾向もあります。

レセプションの仕事4つ

レセプションの仕事内容を、さらに詳しく説明します。

レセプションの仕事① 予約管理

最近では、電話のほかに複数のインターネット媒体を通じて予約を入れるシステムを導入している美容院がほとんどです。そのため、各媒体ごとに予約の入った施術内容や指名の有無、クーポンや特典などを確認し、指名の美容師や対応できるスキルを持つスタッフの空き状況などを確認しながら調整します。

また、予約管理を行うには、スタッフのスケジュール管理も必要です。施術内容やアシスタント美容師のスケジュールによっては、1人の美容師がダブルブッキングしても対応できる可能性があるからです。

このように、予約管理では様々な情報や条件をふまえた調整が求められるため、「慣れるまでが大変」な業務とも言われています。

レセプションの仕事② 接客

顧客が来店したら、次のようなに接客全般をレセプショニストが担当します。

予約の確認
荷物や上着の預かり
席へのご案内とウェルカムドリンクやブランケットなどの提供
雑誌の取り替え
預かり荷物の返却
会計
見送り

このほかにも、新規の顧客にプレカウンセリングを行い、担当美容師に顧客の要望を適切に伝えたり、トイレの案内、室温の暑さや寒さの対応など、やることは多くあります。

顧客が満足するためには、美容師のスキルや仕上がり具合のみならず、レセプショニストの接客の質も重要です。レセプションも美容室の印象を左右しかねない役割であると理解し、美容師と連携しながらの接客が望まれます。

レセプションの仕事③ 会計

施術が終わったら、貴重品や上着などの預かり荷物を他の顧客の所持品と間違えないように返却し、会計を行います。

会計では、施術内容や割引クーポンなどを確認します。同じ施術メニューであっても、どの媒体からの予約かによって料金が異なったり、キャンペーン特典がついていることもあるため、慣れないうちは特に注意が必要です。

また、会計時は顧客と会話が生まれる場でもあります。仕上がりの満足度についてたずねるなど、コミュニケーションを通じて顧客の好みや髪の悩みなどを把握しながら、次回の予約を提案することもレセプショニストの大切な役割です。

たとえば、顧客にメリットがありそうなオプションを提案したり、スタイルを維持しやすい製品の紹介やサンプルをプレゼントすることなども、顧客満足度の向上に繋がります。

レセプションの仕事④ 電話対応

美容室にかかってくる様々な電話を、いちいち美容師が対応していては、施術の進行に影響が出てしまいます。そこでレセプショニストが対応し、美容師が施術に集中できるようにサポートします。

電話対応では、予約やメニューに関する質問以外にも、美容師の出勤状況や店舗までの行き方などの簡単な質問から、取引先業者からの連絡やセールス、クレームなど、あらゆる対応が求められます。店舗やメニューなどに関する知識はもちろん、臨機応変な対応も不可欠です。

また、新規の問い合わせは顧客になる可能性のあるコンタクトポイントとなるため、なるべく店舗のイメージにそった好印象を得られるよう、話し方や声のトーンなどにも注意できるとよいでしょう。

レセプション業務に向いている人は？

ここでは、レセプション業務にはどのような人が向いているかを説明します。レセプショニストを目指したい人や、これから採用を予定している経営者も参考にしてください。

レセプション業務に向いている人① 気配りができる

美容室には、老若男女様々な顧客が訪れますが、誰もがリラックスできるよう、それぞれの顧客に適した接客が求められます。そのためには広い視野を持ち“かゆいところに手が届く”気配りのできる人が向いています。

具体的には、顧客が寒そうにしていればブランケットを提供する、喉が乾いていそうならアメやドリンクをすすめる、待たせしてしまうことがあれば話しかけるなど、顧客が不快に感じることなく過ごせるように対応できる人のことです。

レセプション業務に向いている人② コミュニケーション能力が高く、裏方の立場を理解できる

顧客が心地よい時間を過せるためには、スタッフを支える裏方的な役割も必要です。

美容室では、1人の顧客に対して何人ものスタッフが関わって施術をします。チーム一丸となって、顧客によりよいサービスを高い品質で提供できるよう、レセプショニストは顧客の情報をスタッフ間で共有するように促し、美容師が手の回らない点があればサポートします。

自分の業務の枠を決めずに、「顧客満足度」の観点から、顧客やスタッフとも上手にコミュニケーションを取りながら自発的に行動できる人が好ましいのです。

レセプション業務に向いている人③ 美容全般に興味がある

美容室は、美しさやトレンドのスタイルなどを提供する場所ですから、「美」を提供する側の一員であるレセプショニストも、美容全般に興味がある人が向いています。「常に美のトレンドに触れて刺激を受けていたい」人にとっては、最適な仕事と言えるでしょう。

また、レセプションは店舗の雰囲気や客層にマッチした服装やメイク、髪型を心がける必要があります。たとえば、エレガントな雰囲気の顧客が多いのに服装がカジュアルだったり、カラーリングが得意な店舗なのに、ヘアカラーが色落ちしていたりしていては、顧客から良い印象は得られません。

自分自身が周囲からどのように映るかを意識しながら、美容全般に気を使える人が望ましいでしょう。

レセプション業務に向いている人④ 元気で明るい

美容室に限らず、元気よくハキハキとしている人に対応された側は気持ちがよいものです。そのため、様々な人との触れ合いが好きで明るい人には適した仕事です。

初めての顧客は、緊張していたり、居心地の悪さを感じていたりするかもしれません。そのようなときには、明るい笑顔と会話が場の空気を和らげることもあります。

顧客が「この人には相談しやすいな」と思えるような人に、レセプション業務は向いています。

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レセプションの役割を理解し、導入を検討しよう

レセプションは、美容室の印象を決めるといっても過言ではありません。専任のレセプショニストがいることで、スタッフが施術に集中でき、顧客満足度も高まります。美容室経営者は業務拡大やサービス品質向上のために、レセプショニストの採用を検討してみるのも一つの方法です。

レセプションだけじゃない！美容室の印象を決めるこんなサービスも


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