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美容師の手荒れはなぜ起きる? 原因と2大タイプ、対策を解説

手荒れに悩む美容師に向け、原因と対策を解説

年代問わず多くの美容師を悩ませる手荒れ。症状が酷くなると美容師の仕事に悪影響を及ぼすケースもあります。この記事では、手荒れについて原因やタイプ・対策方法を紹介。美容師なら多少の手荒れは当たり前と考えていた人でも、手荒れについて正しく知ることが、取り除くべき原因の理解に繋がり、適切な処置が可能になります。手荒れについての基礎知識や対策を学び、健康な手を取り戻しましょう。

美容師のガサガサ手荒れ、なぜこうなる?

美容師と切り離せない悩みの一つである手荒れ。なぜ美容師は手荒れになってしまうのか、考えてみましょう。

美容師にとって手荒れは職業病だから

仕事で触れるものに対して起きてしまう手荒れを「職業性接触皮膚炎」と言い、美容師の手荒れはまさにこの皮膚炎です。

職業性接触皮膚炎は様々な職業で起こります。特に理美容業は発症する割合が高く、独立行政法人「労働者健康福祉機構」の「職業性接触皮膚炎の職業別割合」によると、 職業性接触皮膚炎で皮膚科を受診する人の約10.8%が理美容師という調査結果があります。

と言うのも、美容師はシャンプーやヘアカラー・パーマなどの施術で洗剤や薬品を頻繁に使うため、手荒れによるトラブルが避けられないからです。

美容師は手荒れを治す時間がないから

美容師の手荒れが深刻化する背景には、業務内容だけでなく長時間の勤務体制も関係しています。

日常的に洗剤や薬液に触れる美容師は、因を取り除く時間を設けられずに手が荒れ続け、重症化することが珍しくありません。実際、夏季休暇や冬季休暇で長期の休みが取れると一時的に手荒れが改善する美容師は多いです。

一方で近年手荒れへの理解が深まり、シャンプー中の手袋着用を推奨したり肌に負担の少ない薬剤の開発も進んでいます。しかし薬やハンドクリームを塗ると施術しにくくなることを理由にケアを諦めてしまったり、業務が忙しくスキンケアをする時間が確保できなかったりする声も少なくありません。

美容師の手荒れのタイプは? 荒れるとどうなるか

一概に「職業性接触皮膚炎」と言ってもタイプが複数あり、原因も色々。症状の現れ方も違います。

美容師の手荒れのタイプ:刺激性接触皮膚炎

刺激のある物質に触れると起こる「刺激性接触皮膚炎」。美容室ではカラー剤やパーマ剤のほか、シャンプーも原因です。刺激性接触皮膚炎はさらに2つのタイプに分かれるのが特徴です。

  • 急性型 強酸性・強アルカリ性などの強刺激が特徴の物質に触れた際に起こる皮膚炎。数時間で皮膚炎を発症し、火傷でただれたような症状になる
  • 慢性型 界面活性剤など刺激が弱いものに継続的に触ると発生する皮膚炎。美容師に多い手荒れ症状の1つ。

急性型では、縮毛矯正用の薬剤やブリーチ剤・過酸化水素(オキシ)で荒れる場合が多く、慢性型では主にシャンプーやハンドソープ・日常的に使う生活洗剤が原因です。

美容師の手荒れのタイプ:アレルギー性接触皮膚炎

「アレルギー性接触皮膚炎」は、アレルギー物質に触れると皮膚炎を発症します。美容師の場合、薬剤だけでなく施術中に使用する手袋に含まれるラテックス(天然ゴム)にアレルギーを起こしてしまう人も。
小さい赤い斑点と強い痒みが特徴で、酷い手荒れに悩む美容師にはアレルギー性接触皮膚炎にかかる人が多い傾向にあります。

誰にでも発症する可能性のある点が、アレルギー性接触皮膚炎の怖さ。アレルギー疾患のない人でも、慢性的な刺激性接触皮膚炎を繰り返すうちに肌のバリア機能が弱まり、特定の物質でアレルギー反応が起きやすくなります。

美容師はゴム手袋で接触じんましんが起こることも

ゴム手袋にはアレルギー性接触皮膚炎のほかに接触じんましんを引き起こすリスクもあります。

接触じんましんは、原因物質に触れた部分に現れるじんましんで、痒みとミミズ腫れのような症状を伴うのが特徴。時にはじんましんが全身に広がったり、鼻炎や結膜炎を引き起こす場合があるほか、アナフィラキシーという強いアレルギー反応を起こすケースもあります。

接触じんましんは、ラテックス以外にもヘアカラーに使う染色剤で発症したという報告例があるため、一度アレルギー反応が現れたりじんましんが出た物質に触れたりした際は特に注意しましょう。

肌のバリアがなくなると肌荒れする

人の肌は油分や角質によるバリア機能によって守られています。
しかし美容師のように頻繁にお湯に触れていると油分が洗い流され、シャンプーやカラー・パーマの薬剤の刺激で角質が剥がれ、捲れてしまうため肌のバリア機能が低下。手荒れしやすい状態になってしまいます。

この状態が慢性型刺激性皮膚炎や急性型刺激性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎などを引き起こす初期段階です。

美容師の手荒れは痛がゆい、物に触れない!

手荒れに悩む美容師の多くは、一年中手の痒みや痛みに耐えている人も多いです。

傷が割れて激痛が走るせいで、箸が持てずにフォークやスプーンしか使えなくなってしまった人や、寝ている間に荒れた手を掻き毟ってしまい、朝起きると手指が血まみれになってしまう人も。美容師の手荒れは重度になると生活に支障をきたすほど、強い痒みや痛みを発症する場合があり、手荒れが原因で美容師を諦めてしまう人は決して珍しくありません。

美容師が手荒れを防ぐ5つの対策

美容師の手荒れは誰にでも起こり得る職業病です。手荒れを防ぐため日々の細やかな対策を心掛けましょう。

手荒れ対策① 薬剤をしっかり洗い流す

施術中に薬剤が手についてしまった場合、付着した薬剤は洗い流すまで肌の負担になり続けます。特に指の間や関節、爪の隙間などは薬剤が残りやすく、長時間刺激が続くため手荒れに繋がってしまいます。

他の業務に移る前にしっかりと流水で洗い流し、なるべく早く肌から刺激物を取り除くようにしましょう。数秒の一手間で手荒れリスクが減少するので徹底してください。

手荒れ対策② 薬剤を使う時は手袋をつける

美容師に限らず、手荒れの治療には原因を取り除くことが最も重要です。カラー剤、パーマ剤などの薬液が直接肌に触れないように手袋を着用して取り扱いましょう。特に手荒れの酷い人はシャンプー時も手袋の着用を検討すると良いでしょう。

日常生活の中でも掃除や水仕事では手袋着用の徹底が望ましいです。家庭用洗剤から肌を守り、手洗いの必要がない状態にすると油分が残り肌を保湿・保護できます。

手袋にも様々な種類があります。薬剤に触れる時は施術を邪魔しない薬液に強いタイプを、シャンプーではなるべく素手の感覚に近い薄手のタイプを、掃除や水仕事には滑り止めのついているタイプを、といったように使い分けすると良いでしょう。

手荒れ対策③ 保湿剤は肘まで塗る

初期の手荒れに有効な保湿。保湿剤によるケアをさらに効果的にするため、肘までしっかりとクリームを塗る方法がおすすめです。お湯やシャンプー剤、カラー・パーマの薬剤は肘近くまで飛ぶことも珍しくないため、肘まで十分にケアしましょう。

手荒れ対策④ できるだけ掻かない

手荒れした部分を掻いてしまうと、傷が広がり余計に肌のバリア機能が低下します。痒みが酷い場合には保冷剤で冷やすなどの対策でなるべく掻いてしまわないように気を付けましょう。

痒みが酷い場合、寝ている間に無意識に手荒れを掻いてしまうことがあります。睡眠中に掻いてしまわないよう、寝る前は綿やシルクなど保湿力の高い手袋を着用しておくのもおすすめです。

手荒れ対策⑤ 皮膚科で治療する

手荒れが深刻化してしまった場合、医療を頼ることも大切です。

手荒れの炎症を抑えるために処方されることが多い薬剤「ステロイド」ですが、美容師の中には「ステロイドは使わない方が良い」という極端な考えで医療の介入を拒み、手荒れを悪化させ続ける人もいます。

しかし仕事に支障が出る程の手荒れを放置しておくことは本末転倒で、美容師生命を短くするのと同じこと。自分で解決できない時は医療の力を借りる選択も必要です。手荒れは皮膚科の医師に相談して薬と上手く付き合っていきましょう。

健康な手があってこそ美容師ができる

手荒れは美容師としての将来を脅かす職業病。できる限り原因を取り除ける職場環境作りや、自分自身で対策をとるなど健康な手で美容師を続けましょう。

まずはお気軽にご相談ください。

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