美容室の経営に欠かせないのがブランディング。ブランディングとは高級志向のサービスのためだけのものではなく、どんな店舗や業態でも必要になるものです。マーケティング面を考えると、ブランディングは必須と言っても過言ではありません。この記事では美容室のブランディングの方法についてご紹介します。
そもそもブランディングとは?
ブランディングとは「ブランド」を明確化するための取り組み全般のことを指します。
そもそも「ブランド」とは、特定の商品やサービスを競合と区別するためのシンボルや差異・デザインのこと。実際はさまざまな定義があるのですが、一つの定義としては「ユーザーが商品やサービスに対して持つ共通のイメージ」であり、商品やサービスが持っている「目に見えない価値」といえます。
具体的には競合との差別化・顧客のファン化(顧客ロイヤリティ)・認知度向上により商品やサービスに対して良いイメージを持ってもらうことで、その価値を高めていくことがブランディングと定義することができそうですね。

ブランディングをするメリット

プレミア価格=客単価の向上
前述の通りブランディング=高級志向では必ずしもありません。ただ、競合との差別化やオリジナリティーを提示することで付加価値が生まれ、代替がきかないからこそプレミア(上乗せ)価格をとれるようになるのです。これは価格競争に参加する必要がないということでもあります。
リピーターの獲得
ブランディングが成功すればリピーターの獲得ができるようになります。
ブランディングをすれば顧客のファン化=顧客ロイヤルティ(ロイヤリティ)の向上におのずとつながるからです。ロイヤルティとはもともと「忠誠心」のことでありブランドに対する「信頼」や「愛着」と言い換えることができます。顧客から信頼され、愛されるブランドになるということですね。

ブランディングのポイント
明確なコンセプトとターゲットを設定する
ブランディングに必要なのは明確なコンセプトです。
- ターゲット層
- 価格帯
- 特色
等をしっかり考えて、競合との差別化を図りましょう。また、店舗の内装やスタイリストのファッションなどもサロンのコンセプトの一部となりえます。
機能的価値と情緒的価値を考える
「機能的価値」とは、その商品やサービスの機能面の価値=実用的な価値のことです。美容室ではスタイリストのスキルなどがそれにあたります。対して「情緒的価値」とは、その商品やサービスを見たり、利用した際に、顧客が体感できる精神的な側面での価値=数値に換算できない価値のことです。
「機能的価値」が高いことももちろん大事なのですが、「情緒的価値」を高めること=最高のユーザー体験を与えること=心の感動を与えることがブランディングの鍵となります。
ブランディングの具体的な方法

一貫したデザインの統一
美容室の場合はロゴ・看板・内装・ホームページのデザインやイメージカラーを統一することが大切です。美容師さんの持つ名刺やポイントカードなどもおしゃれなデザインに統一することで、ブランディングにつながりますね。
ウェブブランディング
ウェブブランディングの代表的な手法はやはり店舗オリジナルのホームページの作成。ここでもデザインを統一することが非常に重要です。ブランディングデザインを専門としている業者もいるので、そちらに委託するのも効果的です。ウェブブランディングを徹底すれば予約サイトに頼らない集客も可能になるかもしれません。
美容室の場合はインスタ(Instagram)などのSNSでの発信により、フォロワーを獲得することなども一種のブランディングといえます。
実績のアピール
カリスマ美容師が在籍する美容室はそれだけで競合との差別化、ブランディングにつながることは言うまでもありません。スタイリストさんを前面に押し出すこと、技術や実績のアピールをすることもブランディングにつながるでしょう。

ブランディングで美容室の価値をアップしよう!
正しくブランディングを行えば美容室の価値をアップし、多数のファンを獲得することができます。できることからブランディングに取り組んでみてはいかがでしょうか。



