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美容室オーナーになりたい人は必見! 事業計画書の書き方

美容室の事業計画書の書き方

事業計画書は、美容室を開業したい人にとって大切な書類です。自己資金だけでは開業が難しい場合、各種の補助金や、金融機関からの融資を受けることができますが、そのために必要となってくるからです。今回は事業計画書のメリット、書き方のポイントなどをご紹介します。

事業計画書が必要な理由

いきなり「美容室を開業したいから融資してください」と頼み込んでも、金融機関がお金を出してくれるわけではありません。担当者が事業計画書の内容をもとに、どのくらいの融資ができるのか、融資をしても大丈夫なのかを判断します。

このように書くととても難しく怖いもののように感じるかもしれませんが、心配する必要はありません。事業計画書は外に向けて出す書類であるのと同時に、自分自身が今後どのような計画をもって事業を進めていきたいのかを客観的に見直す機会にもなるものなのです。

こんなお店にしたい、こんなメニューがいい、従業員は何人でこのくらいの人数のお客様に来て欲しい。美容室を始めるにあたり、すでに自分の中で思い描いているイメージがあるかと思います。しかし理想のイメージばかり先行してしまうと、たいていはうまく行かないものです。

事業計画書を作成することで、自分が美容室を経営するという視点を持ち、あらかじめ現実的な計画、数値を出しておくことができるようになります。

目的や着地点を明確にさせる

なぜ自分が美容室を作ろうと思ったのか、まず事業計画書ではその点を明確にする必要があります。どのようなお店もそうですが、サービスや商品に対して金銭を受領する以上、なんとなく、ではやっていけませんよね。自分が美容室の経営者になって、何をしたいのか、どうして自分の店を持ちたいと思ったのかを文書の形にすることは大切です。

また、美容室経営は期間限定で行うものでもありません。だからこそ、たとえば半年後、1年後、2年後といったように、キリの良いタイミングでの着地点を思い描くことが必要になります。

ずるずる、だらだらやりたいと考える経営者はいないでしょうが、ここまでできれば上等、目標はクリアしたと言える基準を設けておくことは、ご自身にとっても経営の目安になるのでとても有意義な取り組みです。

事業計画書の作成で大事な5つのポイント

事業計画書は金融機関によってはひな形(一定の決められた書式)が用意されている場合もありますが、特に決まった形式がないこともあります。初めて事業計画書を作成する方は、ひな形がないとどうすれば良いか悩むことでしょう。そこで、事業計画書を作成するにあたり、書いておきたい5つの項目についてご説明していきます。

創業動機

美容室を開業しようと考えた動機を記載します。なぜこの土地に美容室を開業しようと思ったのか、その理由とあわせて、簡単に自分の経験や実績をまじえながら、どのような経営戦略で利益を出していく予定でいるのかを説明してください。

人が多く集まる立地の恵まれた場所で開業するなら、その点も立派な動機になります。優良な物件を見つけたから、集客が見込める土地だからというのも創業動機です。資金調達のための書類であることを考えると、特に利益につながる部分に関しては、なるべく具体的に書いて成功イメージをアピールしましょう。

事業経験・経歴

経営者、つまり自身の経歴を記載します。専門学校を卒業して、○○という美容室で何年勤務した、というような内容を書く項目です。創業動機でも軽く経歴には触れますが、それを掘り下げ、できる限り実績を主張してください。融資をする側もボランティアではないので、やはり実績や経験があり、経営が上手くいきそうな人にしかお金を貸したいとは思いません。

もちろん嘘は絶対にNGですが、転職活動をする際に自己PRをおこなうのと同様に、担当者に融資をしても問題ないと思ってもらえるよう工夫しましょう。

商品とサービス

美容室はサービスを提供する場なので、どのようなメニューを用意するのかを記載します。メニュー名や料金以外にも、最新式のマシンを使用している、髪に優しい薬剤で染髪をおこなうなど、特別なセールスポイントがあれば一緒に書いてください。また、シャンプーやトリートメントを販売することもあるでしょうから、取り扱う商品についてもここで書いておきます。

必要な資金と調達方法

美容室を開業する際に必要な費用を、すべて洗い出して計算します。店舗を借りる資金から内装費用、物品やシャンプーなどの材料費まで、細かいところも漏らさずすべてです。内装や材料費は、お願いする業者さんから見積もりを取ってください。「美容室を開業、そして運営するためにはこのくらいのお金が必要です。だからこのくらいの融資をお願いします」という点を分かってもらうためのものなので、細かな記載が必要です。

そして開業までにある程度自分で資金も貯めている、または資金調達の目途がついている場合もあるでしょう。自分の貯金がある、親兄弟・親戚から借金できる、以前勤めた会社が開業資金を一部負担してくれるなど、こちらも具体的に書いておきます。

事業の見通し

開業後1~3年程度の売上を予想して記載します。金融機関指定のひな形だと記入欄が数行しかないこともあるので、その場合は別用紙に詳細な予想を書いて提出したほうが安心です。
また事業の見通しということで、売上と一緒に返済の計画についても記載することをおすすめします。どのタイミングでどんな理由でどれだけの売上が予想される、だからこの時期までにはこれだけの金額を返済できますよ、という風に書くと融資担当者に伝わりやすくなりますよ。

収支の予測はどのように計算するのか?

「お客様の平均単価×セット面×1日あたりの来客数×1ヵ月の営業日数」で、ざっくりですが1月分の売上を計算することができます。平均単価や人数に関しては、今までの経験と、実際に提供するメニューの値段から導き出しましょう。

売上予測が出たら、次は必要経費です。材料の購入費、人件費、家賃、借入金の支払利息など、1ヵ月でかかる費用を合計します。水道光熱費も忘れず計算してくださいね。売上から必要経費を引いたものが手元に残る金額となり、その中から借入金を返していくことになります。単純に考えて、売上より経費の方が多ければ、その美容室は「儲かっていない、赤字である」と言えるわけです。開業すぐは予想通りにいくとも限らないので、売上は少なめに見積もり、費用は多めに見積もっておくようにします。

事業計画書を提出する前に

事業計画書を書き始める前に、1つやっておきたいことがあります。それは自分自身に税金の滞納がないか、車や住宅以外のローンを組んでいないかを確認する、という点です。
税金の滞納があれば融資が受けられない可能性が高いですし、ローンはイコール借金なので、融資不可、または希望より減額されることも考えられます。必ず事前に確認し、万が一払い残しがあれば清算しておくようにしましょう。

まとめ

きちんとした事業計画書を作成しておくことは美容室の開業時、そして長期的に経営していく上でも非常に大事なものです。自分はどんな店舗を運営したいのか、どうすれば利益が出せるのか、何度も収支シミュレーションを繰り返して万全な事業計画書を作成しましょう。

まずはお気軽にご相談ください。

運営元:株式会社春うららかな書房
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