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店舗運営

いい人材を確保しよう! 美容室の人手不足対策

美容室の人手不足対策

現在、美容室は全国にたくさんありますが、多くの美容室で人手不足が深刻化しています。人手が足らずに経営難に陥ってしまうサロンも多く、お客様の来店をお断りしていたり、中にはやむを得ず閉店する美容室もあります。またずっと求人募集をしているのに、なかなか応募の連絡が来ないという美容室もあるようです。今回は美容師不足の理由や、人手不足にならないためにお店としてどのような対策をすればいいのかをご紹介します。

美容師が業界で不足する背景

なぜ、美容業界で人手不足が起こっているのでしょうか? その背景には「労働環境」「人間関係」「手荒れなど身体的な不調」という理由で、離職をする美容師が多いと言われています。その中でも大半を占めているのが労働環境です。

「社会保険に加入していない」という店舗も少なからずあり、それにより自分の将来に不安を感じる美容師が多いのも事実です。また「朝は早く、夜も帰宅が遅い。その上休憩時間もあまりない」という美容室が多いので、常にスタッフは働き続けているような状態です。特にアシスタント時代は常に稼働していることが多く、仕事が好きでも疲弊してしまう美容師も多くいるようです。

離職を防ぐ対策

美容師の10年以内の離職率は9割を超えるとのデータもあり、それには先ほど述べたような業界特有の背景が理由に挙げられます。多店舗への転職ではなく、せっかく免許を取得してなった美容師という職業からも離れてしまう人がいます。自分のお店のスタッフがそうならないために、今からすぐに見直せる項目を4つご紹介します。

1.労働環境の見直し

美容師の退職理由に多いのが「労働環境」に関するものです。確かに美容室での勤務は「長時間立ちっぱなし」「営業時間外の練習」「社会保険未加入」など、通常の労働環境ではあまりないような状態であると言えます。

もちろん接客業ですし、ある程度「普通のサラリーマンとは違う」という認識はスタッフ側にも必要ですが、経営者として改善できる点に心当たりがあれば見直してみるといいでしょう。もし心当たりがなくても今後の人材不足を防ぐために「スタッフ一人ひとりとミーティングをする」という時間を確保してください。店舗全体でミーティングをしているときは自分の気持ちを言いにくいスタッフもいると思います。しかしその声をそのまま放置していると離職につながるので、「1対1で定期的にミーティングをする」という習慣をつけ、今の労働環境について何か感じていることはないかヒアリングしてみるといいでしょう。

2.残業などの労働時間の短縮

美容師には日々スキルアップのための練習が必要ですので、営業後にスタッフに練習させている店舗が多いと思います。しかし最近の美容師の傾向として「練習は強制だから残業になる」「残業代が出ないならやりたくない」という声も上がっているのです。もちろん練習しなければそれ以上技術も向上しませんが、経営者側も「このような考え方を持ったスタッフもいるかもしれない」という認識を持つことはとても重要です。

対策としては「店舗スタッフ全員で練習する時間を30分減らす」または「日数を1日減らす」という方法もいいでしょう。しかし短縮する代わりに「内容を濃くする」という約束もしておくと、自分で上手に時間を確保するというスキルが身に付くかもしれません。

3.育児に協力的な体制作り

育児中の元美容師であれば「子供を保育園に預けて復帰したい」と思っている人も多いはずですが、現状育児に非協力的な美容室があるのも事実です。「子供の急な体調不良での欠勤や早退」「時短による売上の低下」という2点を懸念している美容室が多いようです。

しかし人材を確保したいのであれば、ママ美容師も受け入れる体制作りが必要でしょう。ただ、子供の突然の早退や欠勤はお客様に迷惑がかかってしまいますので、「あらかじめ当日欠勤や早退になる可能性があることをお客様に伝え、了承を得るようにする」「何かあった際にお客様に連絡できるよう連絡先を確認しておく」「急な時は別のスタッフが対応してもよいかをお客様に確認する」という対策をしておきましょう。これをするだけでもお客様に迷惑をかけずに対応する環境が作れます。

4.助成金を活用する

実は美容室の経営者が活用できる助成金制度はいくつか存在しますが、その存在を認知していない方もたくさんいます。そもそも助成金とは「返済の必要ない資金」ですので、人手不足に困った場合には活用したほうがいいでしょう。

活用できるもののひとつで「トライアル雇用助成金」という制度は、「技術や社会人経験の不足により安定して働くことが困難な従業員を雇う経営者」が使用できる助成金です。たとえば出産・育児を理由に1年以上離職していたママ美容師をトライアル期間を設けて雇用することで、国から助成金が支給されます。他にも「人材開発支援助成金」「地域雇用開発助成金」などさまざまな制度があるので、一度調べてみるといいでしょう。

まとめ

美容業界では美容師の人手不足が問題になっています。その背景には主に「労働環境」「給料体制」「社会保険未加入」「人間関係」などさまざまな問題がありますが、その中でも大半を占めているのが労働環境です。

現状を変えなければこれから先もどんどん美容師不足は深刻化していきます。みなさんのお店でも不満を募らせてスタッフが突然退職しないために、まずは「スタッフと話し合う時間」を確保して現状に問題がないか確認しましょう。その上で「労働環境の見直し」「残業などの労働時間の短縮」「育児に協力的な体制作り」など、改善に向けた施策を一つひとつ行っていきましょう。

まずはお気軽にご相談ください。

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