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美容室の激戦区・表参道で開業するとどうなる?

美容室激戦区の表参道で経営していく方法

美容室の開業を考えている人にとって、激戦区の東京・表参道に出店することは、1つのステータスであり憧れとも言えるでしょう。しかし来客数が多い一方で競争もきわめて激しく、表参道での開業はメリット・デメリットの両方があります。そこで今回は表参道を題材にして、「激戦区」と呼ばれるエリアで美容室を経営していくためのさまざまな考え方、ポイントをご紹介します。

表参道はとにかく美容室が多い!

東京の表参道は、美容室の出店数が多いことが見ただけで分かります。表参道は1kmほどの距離の中だけでも美容室は300軒程度あるとされ、まさに日本最高峰の激戦区です。

「なぜこんなに美容室が多いのか?」と疑問に思う人もいるでしょう。表参道に美容室が増えはじめた経緯は諸説ありますが、もともとクリエイターが多く事務所を構える場所で、最先端の流行発信地でもありました。そんな客層に合わせて斬新な感覚・こだわりをもった美容師が出店を開始していったとも言われます。やがて1990年代には「カリスマ美容師」と呼ばれる人々が表参道に集まり、テレビなどでも紹介されるようになっていったため「表参道はクオリティの高い美容室がたくさんある」という認識が広まっていきました。

こうして表参道の評判が高まり、実力をもった美容師が互いに切磋琢磨して、さらに評判が上がって出店する美容室も増える……というサイクルが出来上がったのではないかと思われます。

 

表参道に顧客が集まる理由

表参道にお客様が集まるのは、単に美容室が多いという理由だけではありません。表参道の人気が高いのは、以下に挙げる2つのメリットがあるためと考えられます。

美容室のサービス向上意欲が高い

表参道には腕のいい美容師が多く、生き残りをかけて淘汰が進んでいます。そのため、美容師としてのスキルの向上はもちろん、広告などを用いてサービスの提供を広めたり顧客の層を絞ってターゲットを狙ったりして経営努力をしている美容室がたくさんあります。綿密なカウンセリングや音楽、Wi-Fi環境の整備などあらゆる方面からサービスを改善し、少しでもお客様に訪れてもらえるよう、リピート来店してもらえるよう最大限の工夫がなされているのです。
まさしく表参道のブランドに恥じない総合的なクオリティの高さから、お客様がたくさん訪れていると言えるでしょう。

ショッピングもできるから

表参道は美容室以外にもファッションブランドや雑貨店、カフェなど、おしゃれなお店がいろいろあります。ショッピングストリートとして知られているので、ファッションアイテムを探すお客様が多く、買い物も楽しむことのできる場所なのです。ショッピングのついでに美容室も、逆に美容室へ行って気分が良くなってからショッピングも、といった具合に両方を利用したいお客様は表参道を選ぶことになるでしょう。

表参道に美容室を出すメリット・デメリット

もし美容室の開業を目指すなら、表参道に店舗を出して経営することも1つの選択肢です。ここでは表参道に美容室を出すさいのメリット、デメリットをご紹介していきます。

メリット

表参道に美容室を出店するメリットは集客が比較的簡単に行えることです。美容室で効率よく集客するためには場所選びが大事であり、場所が悪ければ腕の良い美容師でも顧客を集めることが難しくなります。
しかし、表参道は激戦区であると同時に一大ブランドなので、美容室の利用目的で多くの人が集まってきます。人がたくさんいるということは、適切な集客方法さえ行えれば、お客様を集めやすく美容室として経営を成り立たせやすい環境であると言えます。

デメリット

表参道に美容室を出店することはメリットだけでなくデメリットも存在します。表参道は青山の好立地なため店舗を借りるだけでも高額な家賃が発生してしまいます。中には家賃が数百万円もする物件すらあり、この出費をカバーできるだけの収益をあげ続けるプレッシャーと戦わなければなりません。

また、収益をあげるためには常連客などリピートしてもらえるお客様を確保することが必要ですが、表参道はライバル美容室が数多くあるエリアとなっています。そのため新規顧客・リピート客ともに安定した確保が難しく、少しでもサービスに納得してもらうことができなければ、お客様が他店へ流れていってしまう可能性があります。

 

激戦区の中からお客様が美容室を選ぶ基準

表参道で美容室を成功させたいなら、お客様の行動原理を把握することが大事です。お客様がどんな要望や方法によって美容室を選んでいるのか、おもなポイントを以下に紹介します。

基準1 口コミ

美容室を利用する人は口コミを確認して自分に合うお店を探しています。口コミは利用者の声がダイレクトに出ており、評価が高いほど自分の納得するサービスが受けられる期待が高まるためです。たとえば美容室の雰囲気やヘアカラーに関する口コミ、また店内の雰囲気や美容師の対応に関する情報です。お客様目線の口コミ情報は思っている以上にお店のイメージに影響を与えますので、おぼえておきましょう。

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基準2 SNSやホームページ

お客様が美容室を選ぶときに、お店の公式SNSやホームページを検索してサービス内容を確認することも多いです。ホームページを見れば、その美容室の特徴やサービス内容、またどのくらいの料金設定にしているかなどを確認できます。
TwitterやInstagramといったSNS公式アカウントでは、カットやヘアカラーの写真を見ることができるので、より直接的にお店のイメージを知ることができます。表参道などの激戦区に開業する場合、ホームページの作成とSNSアカウント開設は忘れずしておくようにしましょう。

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基準3 求めていることを実現してくれるか

お客様が美容室に行くときは「自分の求めていることを実現してくれるのか」を最も重視します。店内の雰囲気や料金設定をリーズナブルにしても、お客様の要望に応えることができなければ、激戦区でリピートしてもらうことはできません。
そのため、つねにカットやヘアカラーのスキルを磨くこと、また最新の髪型や美容セットなどの知識を得ておき、どんなお客様の希望も叶えられるようにしましょう。

まとめ

今回は東京・表参道に美容室をオープンする前提でメリットやデメリットをご紹介してきましたが、これらは激戦区と言われる他の地域にも共通する考え方です。都内にかぎらず激戦区では人の往来が多く集客しやすい反面、少しでも美容師の技術や店舗のイメージに不満があれば、すぐライバル店舗にお客様が流れていってしまうことでしょう。

もちろん激戦区の中でもブランドを築きあげて高い人気を保ち、ずっと美容室を経営できているところもあります。せっかく開業するなら、「表参道でも選ばれる美容室」になるよう知恵を絞って工夫してみましょう。

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