美容師は人気の職業であると同時に、拘束時間が長く覚えることも多いため、離職率が高いと言われています。特に入ってきたばかりの新人スタッフはモチベーションが下がりやすく、すぐ辞めてしまうことも多いため、雇う側・教える側もなにかと大変でしょう。そこで今回は新人スタッフへ優先的に行いたい研修の方針、やる気をキープして向上心をもってもらう方法、注意点など、さまざまな新人教育のポイントを紹介していきたいと思います。
新人教育のポイントとは
研修はきっちりおこなう
美容室の新人研修では、お店の方針や1日の業務の流れ、接客法、社会人としてのマナーを教えていきます。立派な美容師になるために技術も大切ですが、その前に社会人としての基本をしっかり身に付けないと、お客様や他の従業員にも迷惑をかけてしまうかもしれません。
新人研修を十分におこなわずに実地で覚えさせるやり方の美容室もあります。しかしそれではミスが多くなりますし、業務全体を把握できずに不安が増して、モチベーションも続かなくなってしまいます。
仕事に入る前にしっかり研修をおこなうことで自信をもって行動でき、スタッフ同士の信頼を深めるきっかけにもなるのです。新人スタッフにはわからないことはすぐ質問できる環境を作り、誰に質問したらいいかを明確にしておきましょう。
マニュアル化する
マニュアルを作成して誰が見ても作業内容や接客方法がわかるようにすることで、効率的に新人研修をおこなえます。マニュアルが充実していれば新人スタッフはいつでも見直せるため、何度も先輩に聞かなくてもよくなり、美容室全体の業務がスムーズに進行します。
レジ作業などの機械操作もマニュアル化すると、図や写真を載せて細かな部分まで丁寧に説明でき、口頭で説明するより具体的イメージも膨らみやすくなります。
マニュアル化のメリット
- いつでも作業内容や決まり事を振り返り復習できる
- お店全体の仕事の質を保つことができる
- 新入社員が安心して働ける
- マニュアル化することで研修にかける時間を短縮できる
- よりわかりやすく説明できる
マニュアルを作成するときのポイント
- お店の方針や理念を記載して同じ志を持ってもらう
- 失敗しやすい例を記載して事前に注意を促す
- 長文は避け、要点は箇条書きにする
TO DOリストを作成する
TO DOリストとは、1日におこなう業務や期限がある重要作業をわかりやすくリストにしたものです。新人研修中は、やることや覚えることがたくさんあって頭の中がごちゃごちゃになってしまいがちです。TO DOリストを渡してあげるとやることが明確化され、その日の目標が立てやすくなります。
たとえば、「今日は電話応対」と「掃除のやり方」を覚えればいいよ、と前もって提示することで、すべてを覚えなくてはいけないというプレッシャーからも解放され、指定された作業にも集中できるため効率の良いやり方だと言えます。さらに仕事のジャンルごとに分けて作って、それを毎日こなしていくようにすれば達成感と充実感が湧きやすくなり、モチベーションアップにもつながります。
仕事の意味を説明する
仕事を教えるときにはどんな責任や意味があって、疎かにするとどういう事が起こるのかを詳しく説明しましょう。意味がわからずにやるのと、理解してやるのとでは、仕事に対する意欲や自発性が変わってきます。
特に掃除などの雑用は、新人スタッフの中にはやる気が出ずに適当にやってしまう人もいるかもしれません。ここで「掃除をきちんとしなければいけない理由」を説明すれば、業務に対する考え方を改めてもらうことができます。
新人教育するときの注意点
カリキュラムをその都度見直す
新人研修のカリキュラムは、一度作成したら終わりではなく、問題点がなかったかその都度見直しながら改善していく必要があります。より良い新人研修をおこなうためには、研修を経験したスタッフに感想や意見を求めるなど積極的に改善点を見つけていきましょう。
【例:カリキュラムの改善ポイント】
- 研修の内容が新人スタッフと教える側に負担になっていなかったか
- 伝わりにくい点がなかったか
- 付け足した方がいい補足事項はないか
- 覚えるまでに時間がかかりすぎていないか
社会人としてのマナーを身に付ける
現場に出る前に確実に身に付けておきたいのが、「あいさつ」「笑顔」「返事」「報告・連絡・相談(ほうれんそう)」「整理整頓」などの社会人としてのマナーです。
特に接客スキルとして必要な「あいさつ」「笑顔」「返事」に加えて、「接客用語」を身に付けておくと、お客様と会話するときも失礼のない対応をすることができます。
さらに、美容室のスタッフ同士の連携を保つために「報告・相談・連絡」の仕方や、美容室に欠かせない「整理整頓」の重要性を理解してもらうところから始めましょう。
実践しながら教える
いくら研修やマニュアルが充実していても、口頭や紙面だけではわからないことが多くありますので、教える側が率先してお手本を見せていきましょう。忙しいからと言って実地での教育を疎かにすると、とんでもないミスにつながってしまう恐れがあります。できるようになるまで丁寧に指導してあげると、新人スタッフも一生懸命に覚えてくれますよ。
身に付いているかを定期的にチェックする
教えたことが身に付いているかを定期的にチェックして確認するようしましょう。本人はわかっていたつもりでも、実践では上手くいかないことが多々あるからです。自己流で覚えてしまうと直すのに苦労するので、覚えていない箇所がどこなのかを早めに見つけることが大切です。中にはわからないことがあるのに、聞きづらくなってしまってそのまま放置しているスタッフもいるかもしれません。
そうすると事故やトラブルにもつながりますし、お店にとって良いことはなにもありません。定期的に仕事に対する理解や間違った動作、言葉遣いなどをしていないかチェックするようにしましょう。
感情的にならない
教える側も人間なので、ついカッとなってしまうこともあると思いますが、感情を表に出しすぎると逆効果になります。せっかく築いてきた信頼関係を崩してしまう恐れもあるため、注意するときは冷静に要点をついて端的に伝えるのがベターです。新人研修中はどうしてもできないことに目が行きがちですが、できるようになったことにはきちんと評価してあげて必ず言葉で伝えるようにしましょう。
その時に「頑張ったね」と言うだけでなく、どこがどのように良かったのか具体的に伝えることで、「自分はこういうところが良いんだ」と本人もわかりやくなり、実践で活かしていけるようになります。
まとめ
やるべきことが多い美容室の仕事は、覚える側も教える側も大変な労力が必要になります。それでも新人スタッフが一人前の美容師として活躍できるように、長い目で見守ることが大切です。特に学生から社会人になったばかりのスタッフを雇うときは、お店全体でサポートするつもりで新人教育に力を入れてくださいね。
新人研修は新人を教えるだけでなく、自分自身も初心を取り戻すことができるチャンスです。一緒に成長するつもりで取り組んでいきましょう。


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