美容室でお客様に提供するドリンクは、コーヒーや紅茶が一般的ですが、少しこだわってハーブティーを用意してみるのはいかがでしょうか? 特別感を演出できて他店との差別化にもなり、お客様に喜ばれるなどメリットはたくさんあります。そこで今回は美容室で出したいハーブティーの種類、心と体にうれしい効能、提供するさいの注意点などをご紹介していきます。
なぜハーブティーは喜ばれるのか?
スペシャル感が満載!
美容室には老若男女、さまざまなお客様が来られます。できるだけ多くの方に対応するべく用意するドリンクと言えば、コーヒーや紅茶、ジュースならオレンジやリンゴなど、あまり好みの分かれないものが一般的です。だからこそ、ハーブティーはちょっと珍しいものとしてお客様の印象に残ります。
さらにこだわり感を出すため、ドリンクメニューを作ると完璧です。まるでカフェのように、ハーブの持つ効能や味の特徴などを書いておけば、ちょっとしたスペシャル感を味わってもらえます。家事や仕事、学業で忙しいなかの気分転換として美容室を訪れる人も多いので、リラックスした雰囲気でお茶まで楽しめるお店というのは案外うれしいものなのです。
ホットもアイスも美味しい
ハーブティーはほかのお茶と同じく、基本的にはお湯で入れる飲み物です。ですから寒い時期や、夏場のエアコンが苦手なお客様には、ホットで出すことができます。逆に冷たい飲み物を希望するお客様には、少し濃いめに入れたハーブティーに氷を加えて冷やすだけでアイスティーとしてお出しすることもできるのです。このあたりは紅茶に似ていますね。
水出しOKのティーバッグタイプも販売されていますから、店内に冷蔵庫があるなら、夏場は大きな容器でその日分をまとめて作っておくのもありでしょう。その場合はできるだけ短い時間で使い切ること、容器のマメな洗浄・消毒を怠らないよう気をつけてください。お客様の口に入るものですから衛生管理が第一です。
ノンカフェインのものが多い
古代ギリシャ時代から楽しまれてきたというハーブティーには、身体に優しい成分のものがたくさんあります。もちろんすべてではありませんがノンカフェインタイプも多く、小さなお子様や妊娠中の女性、体質的にカフェインに弱い方でもおすすめしやすいと言えるでしょう。また、甘いジュースを控えているお子さんにも良いですね。
ハーブティーの種類と効能
ハーブティーが持つ主な効能
ハーブは古い時代から、薬として用いられてきました。主な効果や効能としては、自律神経を整える、肌荒れ改善、消化促進などが挙げられます。自律神経が整うことで、不眠の改善、免疫力の向上といった効果にも期待できるのです。殺菌・抗ウイルス作用を持つハーブティーもあるということで体調を崩しやすい季節の変わり目なんかにも役立ちそうですね。
さらにうれしいのが、冷え性や便秘など、主に女性が感じやすい悩みにも対応している点です。花粉症の症状を緩和してくれるハーブティーもありますから、季節によってラインナップを変えるのもありでしょう。
ハーブティーはなんと150種類以上!?
ハーブティーの種類は、なんと150以上にものぼると言われています。100種類どころではない、想像以上の多さです。さらに単体で飲むだけでなくコーヒーや紅茶と同様、ブレンドすることもあります。そう考えると、豊富な種類以上の味わいがありそうです。
これだけバリエーション豊かだと癖の強いタイプもあるので、いろいろ飲み比べて効果・効能、そして味の異なったハーブティーを複数用意しておくと良いかもしれません。
美容室で出ると喜ばれるハーブティーはこれだ!
南アフリカで誕生したハーブティーであるルイボスは、胃腸の調子を整える効果が期待できます。冷え性の改善やアトピーにも良いとされている上、ノンカフェインなので多くのお客様に提供できます。
ローズヒップティーは便秘や美肌に良いとされ、女性客の多いお店はぜひ取り入れたいお茶です。ハイビスカスティーはむくみの改善・予防、そして疲労回復、眼精疲労の改善にも効果があるとされています。特にオフィス街にある美容室なら、疲れが癒されるというのは必須アイテムですね。
このように、お店の立地や客層の情報をもとに、どんなハーブティーを揃えるか考えるようにしましょう。たくさんあって決められない!という時は、いろいろ種類を少量ずつ揃えて、人気がないものはラインナップから外すというのも一つの手です。
お店でハーブティーを出す時の注意点
フレッシュハーブとドライハーブ
ハーブティーには、「フレッシュハーブティー」と「ドライハーブティー」があります。フレッシュハーブティーは乾燥させていないハーブを使用したもので香りが強いのが特徴です。ドライハーブティーは一度ハーブを乾燥させており、こちらの方が一般的によく見かけます。
新鮮な香りを求めるのであればフレッシュハーブティーが向いていますが、日持ちしないのが欠点です。また、乾燥したからといって効果が変わるわけではありません。お店で出すなら管理しやすいドライハーブティーがおすすめです。
おすすめしない方が良いお客様もいる
ハーブティーは自律神経や冷え性、疲労回復など、身体に良い効果をもたらす飲み物です。とは言え、どのお客様にもおすすめできるわけではありません。先に出たように、カフェインが含まれているハーブティーもあり、妊娠中や授乳中のお客様には要注意です。また抗菌や殺菌作用があるカモミールは、キク科の植物なので花粉症の方は避けた方が良いとされています。
持病がある方・薬を飲んでいるお客様に対しても、ハーブの効果が悪い方に働く可能性がなくもないので気をつけたいものです。特に新規のお客様に関しては、事前にそういった注意点をお伝えした方が安心でしょう。
癖の少ないものを中心に用意しよう
ハーブティーは植物から作られるお茶なので、少し癖を感じる場合があります。たとえばリラックス効果があるラベンダーは、濃く入れすぎると香りが強く感じられ飲みにくくなりますし、アレルギー対策に力を発揮するミントはスースーする感じが苦手と感じる方も多いものです。美容に良いローズヒップやハイビスカスはすっぱいので酸味が苦手な方には向きません。
一方、数種類をブレンドしたハーブティーだと癖がそれほどないとされています。美容室で飲んでもらうことを考え、ミントならレモングラスをプラスしてリラックス効果を、ローズヒップとラベンダーをブレンドして美肌効果を狙う、というようにカフェレベルのこだわりを出してみるとセールスポイントにもなりますよ。
まとめ
ハーブティーの種類は非常に豊富で、それぞれリラックス効果、不眠や冷え性改善、自律神経を整える、抗菌・殺菌作用など多くの効果・効能を持っています。
お店でサービスするさいは少々注意点がありますが、こだわることでより満足感の高い施術時間を提供することができるでしょう。今回の記事を参考に、ご自身が働く美容室でも、施術にプラスのサービスとしてハーブティーを取り入れてみてはいかがでしょうか。