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美容業界のサロン生存率ってほんと? 美容室が生き残るための条件

サロン生存率と美容室が生き残るための条件

美容師として長く働いていると、知り合いのサロンや自分が働くお店の廃業に出くわすことがあります。美容業界は競争が激しく、サロンを長く続けるのは難しいと言われています。では具体的に、美容室を含むサロンの生存率はどのくらいなのでしょうか? この記事では、統計データからみた美容室の生存率と、なぜ長く続けにくいのか、そして生き残るための条件をご紹介していきます。

サロンの生存率はどのくらい?

全国の美容室の数

2019年10月末のデータによると、なんと全国で25万店を超える美容室が存在することが、厚生労働省から発表されました。前年と比べても3,500店以上増加し、これは統計をとりはじめてから過去最高の店舗数とされています。美容室の増加に伴い、美容師の数も2%増。こちらも過去最高の53万3,000人を超える人数を記録したそうです。

平成元年から平成30年までの記録を見ると、美容室の数はじわじわ右肩上がりに増え続けています。令和に入って新型コロナウイルスの影響を受けた店舗も多く、この2年は今まで通りとはいかないでしょうが、出店ペースがそこまで極端には落ちないでしょう。一方、理容室の数は減少傾向にあります。

1年以内に廃業する率は?

美容室だけでなく、エステやネイルを含み、全体を「サロン」としてとらえた場合の生存率を見ていきましょう。新しくできたサロン全体の50~60%は、1年以内に閉店してしまうと言われています。これは想像以上に良くない生存率ですね。

さらに最初の1年をなんとか乗り切っても、3年以内には90%が、10年以内には95%が廃業を余儀なくされます。たとえば、100店舗のサロンがオープンしたとして、10年後に95店舗は閉店しているのです。美容室だけで見ても、それほどこの数字は変わりません。やはり生き残りの厳しい業界だということがわかります。

20年以上続くサロンは珍しい

では、1年を乗り越え、3年、5年、10年とお店を続けられたとしましょう。ここまでくれば安泰かと言えば、実はそうではないのです。20年以上続くサロンは、全体の0.3%程度だと言われています。1,000店舗あったら、3店舗しか生き残れない希少な確率です。1年間で3,000店舗以上の美容室ができていると考えると、20年後も続いているのはその中の10店舗に満たない可能性があります。

このペースで美容室が増え続ければ、さらに競争は激化し、長く安定して経営を続けることが困難になるでしょう。

 

なぜ美容室は生存率が低いのか?

小さい規模のお店が多い

チェーン店以外の個人で経営している美容室は小規模といえます。小さめの店舗に椅子が数台、美容師も数人というお店が多いことでしょう。特に住宅街にあるような美容室だと、使える土地のサイズ的にも小さなところがほとんどです。

規模が小さければ、光熱費や人件費は安くなりますが、1日に対応できるお客様の数も少なくなります。パーマやカラーなどは料金が高い分時間がかかるので、客単価が高くても時間的に見て美容室が得をするわけではありません。薬剤などの費用もかかります。
さらに、もし人が集まりやすい立地の良い場所にお店を構えれば、必然的に家賃が高くなるものです。お客様が順調に来ているうちは良いですが、少しでも滞ると、経営に大きな打撃を与えます。

お客様の取り合いは避けられない

お客様が美容室を選ぶ条件の中に、行きやすさ、通いやすさがあります。どれだけ良い美容室でも、本当に特別な施術メニューがあるとか、誰もが知るカリスマ美容師がいるという事情でもない限り、やはり行きづらい場所にあるお店は選ばれにくいものです。そうなると、駅の近くやオフィス街の中など、ある程度便利な土地に美容室を構えるのは当然のことですよね。

ただ考えることはみんな同じなので、当然競争率も高くなります。チェーン店や有名な美容師がオーナーを務める美容室ができれば、どうしたってそちらにお客様が引っ張られてしまうでしょう。また、たくさんの美容室ができたとして、周辺でお客様となる人が突然増えるわけではないですから、小さなお店同士でもお客様を取り合う結果になります。

流行についていけなくなることも要因

長く美容室を続けていくと、美容師が新しい流行についていけなくなることがあります。美容業界では常にトレンドが移り替わりますが、それはヘアスタイルにも当てはまることです。話題の髪型に人気のカラー、パーマ、トリートメント……すべて追いかけるとキリがありません。それに合わせてマシンや美容師を変えるというわけにもいかないでしょう。しかし人気のヘアスタイルが作れないとお客様は離れていきます。

社会人から上の年齢層がメインターゲットであればそれほど苦労はしませんが、若いお客様が多い美容室は流行を理解しているか? 施術できるか? という点で苦労することもあるのです。

長く生き残る美容室の特徴

技術力の高さが最重要

何を差し置いても、技術力が高くなければ生き残れません。お客様の希望に沿った施術ができるか、お客様の髪に対する悩みを解決できるか、とにかく技術が重要です。くせ毛でもセットしやすいようなヘアスタイルにしてくれる、時間が経ってもボリューム感が損なわれないようなパーマをかけてくれる、そんな美容師はお客様にとってなくてはならない存在になれます。

せっかくお客様がこんな風にしてほしい!と画像や雑誌の切り抜きを持ってきてくれても、そこに近づけなければ二度目、三度目の来店はなくなってしまうでしょう。美容室で働く美容師全員が、高い志を持って日々勉強するのはもちろん、そのモチベーションを維持できる環境をオーナーが作ることも大切です。

ちょっとした気遣いで心をつかむ

暑くないですか? 寒くないですか? そんなちょっとした気遣いある言葉をかけるだけで、お客様の印象は大きく変わります。忙しくてバタバタしている中でも、ニコニコ笑顔で接してくれれば、多少慌ただしく感じたとしても嫌な気持ちにはなりません。いつも忙しいとわかっているお客様にはできるだけ空いている時間帯での予約を促す、お子様連れで来る人にはジュースや絵本を用意するなど、小さな心配りなら簡単にできます。

美容室は接客業であり、人と人との関わりから成り立つ業種です。自分がされたら嬉しいことを自然とできるのも、生き残るための条件としては必須でしょう。

お客様と「対等」になって信頼を勝ち取る

接客業はお客様が大切とはいえ、すべてお客様の言いなりになれば、生き残る美容室になれるとは限りません。特に施術については、お客様と「対等」の関係になる必要があります。

お客様が「こんな髪型がいい」と言っても、美容師目線でそれは難しいと感じることもあるでしょう。そんな時は無理せず、なぜ難しいのかを説明することもお客様のためです。ただ、「無理です」だけで終わらせず、どんな施術なら可能なのか、こんなヘアスタイルならどうなのかと、必ず代替案を出してください。当たり前のことですが、お客様は理由がわからないと納得してくれません。口に出さずともモヤモヤが残りますよね。

美容師としてプロ目線でお客様の髪と向き合うことで、信頼を勝ち取り、長く通っていただける美容室に成長していくのです。

 

まとめ

サロン生存率は極めて厳しく、あくまでも統計データ上の話ですが、新しく開業した美容室は1年後、3年後、そして10年経つ頃にほとんどが廃業していることになります。しかし、長く続く美容室があるのも確かな事実です。そうして競争に勝ち残るには技術力を高め、お客様からの信頼を得ていくことが大切になります。ごく一握りの「生き残った美容室」になるため、今からできることを考えてみましょう。

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