「ハガキのDMってそんなに有効なの?」
「集客やリピートへつながるようなハガキDMを作成したい」
「季節やイベントに応じて文章の書き方を工夫をしたい」
上記のように考えている美容室関係者の方もいらっしゃるでしょう。今はアプリやSNSを使った宣伝が全盛なのに、あえてアナログ手法なハガキDMを取り入れることに疑問を抱く方もいるかもしれません。そこで今回の記事では、ハガキDMのメリット、目的別のDM文例など、集客アップにつながる情報をお知らせしていきます。
ハガキDMにはどんなメリットがある?

美容室から定期的にハガキでDM(ダイレクトメール)を発送するメリットとして、視認率が高くインパクトがあり、販促につながることが挙げられます。ネットが普及した最近は美容室の宣伝にメールやLINEなどデジタル媒体を使うのが一般的ですが、そのため逆にリアルな手紙・ハガキDMというだけでも印象に残りやすいのです。
手間と時間をかけてハガキDMを作って送ることで、真摯で丁寧な対応だと伝わって読んでもらいやすくなります。

ハガキDMにはどんな種類がある?

ハガキで送るスタンダードなDMの種類には、おもに下記のものがあります。
- サンキューDM
- バースデーDM
- 年賀状DM
- 失客掘り起こしDM
サンキューDM
サンキューDMはお客様に来店の感謝を伝えるお礼状のようなものです。特に、一度度来てもらったお客様に再来店を促す目的で送られます。
サンキューDMは多くの美容室が実施しているほど効果の高いものです。良い印象を持ってもらうためにも、親しみを込めた感じの文章にする必要があります。
バースデーDM
お客様の誕生日に合わせて発送するバースデーDMは特別感を出すことができます。そこで、割引やポイントアップ、スペシャルメニューなどの魅力的な特典を付けたり、お祝いをイメージした華やかなデザインにしたりすると効果的です。
年賀状DM
日本の風習に応じた年賀状DMは季節感と雰囲気があるので、お客様によっては喜んでくれる場合もあります。新年を祝う賀詞、感謝の気持ちや近況報告をしたためたあいさつ文の年賀状DMは丁寧で好印象を与えます。
失客掘り起こしDM
失客掘り起こしDMは、しばらく来店していないお客様に送る再来店促進のためのものです。いかにうまく再来店のきっかけを作れるかが重要となります。
ただ、お客様にとってしばらく利用していないサロンに足を運ぶのはそれなりの動機が必要なので、心理的なハードルを下げるための心遣いがポイントです。心遣いに加えて、来店したくなるようなアピールを取り入れた文章が効果的でしょう。
ハガキDMのおすすめの文例

ここからは目的ごとにハガキDM作成の文例をご紹介します。おもに基本のあいさつ、発送や文章の注意点、目にしてもらう工夫などを記載しているので、場面に合わせてアレンジしてお使いください。
サンキューDMの文例
○○様
先日はご来店いただきありがとうございました。
数あるサロンの中から当店をご利用いただきまして嬉しい限りです。
今回の施術の仕上がりは気に入って頂けましたでしょうか?
気になる部分がありましたらいつでもお直しできますのでお気軽にご相談ください。
今回のスタイルは伸びてくるとハネやすくなるかもしれません。1ヶ月~1ヶ月半を目安に全体の長さを整えれば綺麗にキープできますので、ぜひご来店ください。
また○○様にお会いできるのを楽しみにしております!
P.S.○○様が面白いとおっしゃっていたテレビ番組、来週観てみますね。
【解説】
初回来店時のサンキューDMでは、定型文だけになるとどうしてもビジネス感が出てしまうので注意が必要となります。丁寧で親しみを込めたあいさつから、来店後の気配りをして、そこから次回の来店を促すという流れが最適です。
さらに、施術中の何気ない会話を取り入れるとぐっと距離が縮まります。親しみやすさを出すためにも意識してみましょう。
バースデーDMの文例
○○様、お誕生日おめでとうございます。
お祝いと日頃の感謝を込めてささやかですがプレゼントをご用意致しました。次回来店時にこちらのハガキをお持ちください。
○○様にとって素敵な一年になりますように。
スタッフ一同○○様のご来店を心よりお待ちしております。
【解説】
バースデーDMには特典を用意し、特別なサービスをお伝えするのがおすすめです。特典の有効期間を長めに設定すると利用されやすいでしょう。手書きのメッセージを添えるというのも喜ばれるポイントです。

年賀状DMの文例
文例1(一般的なお客様向け)
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中は大変お世話になりました。
今年もスタッフ一同精進して参りますので、今後ともご愛願のほど何卒よろしくお願い致します。
○○様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
文例2(親しいお客様向け)
新年あけましておめでとうございます。
昨年はご来店ありがとうございました。
今年も○○様に満足していただけるスタイルを提案していけるように頑張ります!
今後とも弊サロンをどうぞよろしくお願い致します。
【解説】
到着タイミングはできれば元旦~三が日、遅くとも松の内(1月7日までが目安)になるよう意識しましょう。イベント特典を付ける場合は、年賀ハガキのくじ番号を使って抽選を行うのもおすすめです。
失客掘り起こしDMにおける文例
文例1(タイミングを活用した文例)
○○様、ご無沙汰しております。先日のご来店後のスタイルの状態はいかがでしょうか?
当店にはカラーが得意な新しいスタッフが加わりました。
最近ではお洋服と合わせてヘアカラーをチェンジするお客様も増えてきています。
もしご興味がございましたら、ご来店の際に○○様にぴったりのカラーをご提案させていただきます。
文例2(季節に合わせた文例)
春の風が心地よい季節となりましたがいかがお過ごしでしょうか?
当店では季節の変わり目に合わせて新しいスタイルを提案しております。
また髪のお悩みなどがございましたらいつでもご相談ください。
○○様のご来店を心よりお待ちしております。体調にはお気を付けください。
【解説】
上記のようにお客様が足を運びやすいように角を立てず、適度な気遣いを見せた文章を心がけましょう。季節の変わり目や流行のメニューを取り入れたり、新しいスタッフの入店タイミングに合わせたりするなど、自然な導入をできる話題があるとさらに好ましいです。
まとめ
本記事のポイントを簡単にまとめます。
- デジタル広告が主流の今だからこそハガキDMは効果的
- ハガキDMを送る場合は親しみやすく、かつ丁寧な文章を心がける
- ハガキDMにはクーポンなどの特典を付けて来店の予定を立てやすくする
- ハガキDMというアナログ手法でしかできない「手書きメッセージ」を活用して印象に残りやすくする
紙媒体特有の利点を把握してハガキDMを送ることで、お客様との親密度が高まり販促にもつながります。お店の個性やアピールポイントを活かし、工夫しながらハガキDMを作成してみましょう。
