新型コロナウイルス感染防止対策を実施している美容室では、スタッフだけではなくお客様にもマスクをしたままの施術を推奨しています。
美容師の仕事は、「お客様にお似合いの髪型を提供する」こと。これが、マスクをしたままでも可能なのでしょうか?
今回は、マスクをしたままの施術の問題点や、美容室でできる配慮について解説します。
マスクをしたままカットをして大丈夫?
ヘアカットは、顔の輪郭や雰囲気に合わせて長さを調節するもの。マスクで顔が隠れていると、骨格がわからずに苦労している美容師の方も多いのではないでしょうか。
何度もご来店されていて顔を覚えているお客様や、今まで通りのヘアスタイルを現状維持するカットなら、問題ないかと思います。しかし初めてご来店されるお客様や、リピーターの方でも今までしたことのないヘアスタイルに挑戦したいという方には、一度マスクをとっていただいて雰囲気を確かめるほうが望ましいでしょう。
また、会話を控えた状態で、顔周りのカットのみマスクを外していただき、顔周りのカットが終了すればマスクを着用して施術を続ける、という方法もあります。
マスクの紐をクロスさせて耳にかける
マスク施術の時によくあるトラブルが、カット中やカラーの際に、紐が邪魔をしてもみあげに切り残しや塗り残しが発生してしまうというもの。そんなトラブルを避けるために、お客様にはマスクをつける際、紐をクロスさせて耳にかけるようにお願いしましょう。
紐を内側に折りたたんでテープで固定する、という方法もありますが、メイクをしているお客様にはくっつかなかったり、途中で剥がれてしまったりするので、あまりおすすめできません。
マスクをしたままでもしっかり施術を行えるように、お客様にも協力していただきましょう。
替えのマスクを提供する
いくら気をつけたとしても、マスクの間にカットした毛が挟まってしまったり、マスクの紐が薬で汚れてしまいます。お客様に気持ちよく帰っていただけるように、施術専用のマスクを用意しておくと良心的ですね。
お客様がつけてきたマスクは、使い捨ての清潔なビニールや袋などに入れて置いておけるようにしておくと、お客様も安心できます。
まとめ
今回は、マスクをしたまま施術する方法や、美容室側が行える配慮についてご紹介しました。新型コロナウイルスの感染予防対策は、これからもまだ続くでしょう。美容室でコロナ対策もしつつ、お客様に喜んでいただけるよう、工夫しながらサロンワークに取り組んでみてはいかがでしょうか。ぜひ参考にしてみてください。