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美容室の営業時間は平均どのくらい? 時短のヒントも含めて解説します

美容室営業時間の平均と時短策を紹介

「美容室の営業時間の平均って大体どれくらいなんだろう?」
「営業時間を長引かせないためにはどうすればいいんだろう?」

上記のようにお考えの美容室関係者の方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回の記事では、厚生労働省の調査データに基づいた美容室の平均営業時間、長時間営業の原因、デメリット、営業時間を長引かせないための改善ポイントなどをご紹介していきます。

美容室の営業時間、全国平均はどのくらい?

厚生労働省の調査によれば、美容室(美容業)の営業時間の全国平均は9.4時間となっています。お店によっては10時間を超える場合があり、やはり全体として営業時間が長めな印象を受けます。

(グラフ出典:厚生労働省「美容業 結果の概要」)

原因としては、利益向上のために顧客数を増やそうとしていることが挙げられるでしょう。美容室の数が増えすぎたせいで安値競争を繰り広げている場合もあり、営業時間を長くしてでもお客様数を確保しようとする事情がうかがえます。

なお美容業界の場合、開店準備や閉店後の片付けに時間を取られるだけではありません。業務時間外にスタイリングの練習を行っていることも多く、さらに休日数が他業種より少ない点まで踏まえると、美容師が拘束される時間は統計データ以上に長いと考えられるでしょう。

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閉店時間と開店時間の平均は?

厚生労働省の調査だと、開店時間としては9時台が一番多く、閉店時間では18時台が多い結果になっています。お店によっては20時以降も営業している場合もあるのが実態です。

(グラフ出典:厚生労働省「美容業 結果の概要」)

営業時間が長くなるデメリットは?

美容室は営業時間が増えれば、たくさんのお客様に対応できて売上につながると思われますが、下記のようにデメリットが存在するのも事実です。

  • 残業代が増える
  • スタッフのプライベートの時間が減る
  • 家族がいるスタッフの不満につながる

いずれも美容室経営において無視できないデメリットと言えるでしょう。以下、それぞれについて詳しく説明していきます。

残業代が増える

労働基準法では労働時間がはっきり規定されており、超過した分に対しては残業代を支給しなければなりません。美容室の営業時間が増えれば、それだけスタッフの残業代増加、つまり最大の固定コストである人件費アップにつながります。
不要な残業を減らすためにも日々の顧客数のコントロールや予約管理は必ず徹底するべきでしょう。毎日残業させているとスタッフにも負担がかかってしまうので、経営側としては優先して解決しなければならない問題です。

スタッフのプライベートの時間が減る

美容室の営業時間が長くなれば、その分だけスタッフのプライベート時間が減少します。長時間の労働が常態化すると、美容師のモチベーションにも関わるので要注意です。最悪の場合、耐えきれなくなって離職または転職してしまう可能性もあります。スタッフは貴重な人材なので、なるべく拘束時間が短く済むように意識してマネジメントしましょう。

家族がいるスタッフの不満につながる

美容室の営業時間を増やして、家族のいるスタッフに負担を強いるとそのまま職場への不満につながってしまいます。介護していたり育児をしていたりする場合もあるので、なおさら注意が必要です。単身者はもちろん、家族がいるスタッフにもなるべく負担をかけないように、きちんとワークライフバランスを確保するようにしましょう。

 

営業時間の長さを改善するためには?

無理に顧客数を増やし過ぎない

美容室は売上確保のためにお客様の数を増やす必要があります。ただ、あまり無理に増やすと営業時間が長引いてしまうのも事実です。それを改善するには、美容室にとって最適な客数で営業していくことがおすすめです。顧客数をきちんとコントロールすれば、スタッフへの負担も減らすことができるでしょう。

高単価な優良顧客を増やす

美容室の営業時間を増やさずに売上アップするためにも「高単価な優良顧客を増やす」ことを意識しましょう。

  • なるべく店販品(シャンプーなどの店内販売)を買ってもらえるようにアピール
  • パーマやカラーといった単価の高いサービスを注文しやすいメニュー作り
  • トリートメントや炭酸シャワーなどの追加サービスを充実させる

安値競争に参加しない

先に述べた2つのポイントとも関連しますが、そもそも長時間労働の大きな要因となっている「安値競争」に最初から参加しないことをおすすめします。たしかに全国の美容室はコンビニの約4倍という数にまで増え、お客様の取り合いになっているのは事実です。しかし安さで張り合っていては利益が出せず疲弊するだけですし、もっと安い美容室がオープンしたらお客様はすぐそちらへ流れていってしまいます。

大切なのは技術を磨いて得意ジャンルを強くアピールし、「この施術をするなら高くてもあのお店がいいわ」とお客様に認識していただくことです。店の個性を打ち出してファンになってもらう、と言い換えても良いでしょう。これには施術スキルだけでなく、宣伝広告の経験とノウハウも必須になります。成功すれば労働時間の短縮と経営安定にもつながるので、努力してみる価値はあるでしょう。

まとめ

最後に今回の記事を簡単にまとめます。

  • 美容室の平均営業時間は9.4時間
  • 営業時間を無理に長くしても、スタッフの負担が増えて離職につながることも
  • お店の固定ファンを作り安値競争に参加しないことが、労働時間の削減にもなる

美容室によって状況はいろいろ異なると思いますが、「営業時間を長くしただけでは利益向上にならない。それどころかデメリットも多く発生する」という点は共通しています。地域に根付いて長く生き残れる美容室を経営していきたいのであれば、スタッフやお店の状態も見ながら営業時間を適切にコントロールしていくよう心がけましょう。

まずはお気軽にご相談ください。

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