「美容室を開業したいけど、場所はどこがいいのだろう?」
「都心は家賃が高そうだから、他に良いところはないかな?」
上記のようにお悩みの方は多いのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、美容室を開業するにあたり「立地選び」の手順や重点チェックポイント、注意点などについてご紹介していきたいと思います。
立地選びのおすすめ手順

自分の美容室を立ち上げる際は、下記の手順で考えて行動しましょう。
- 最初に事業計画を決める
- 自分の美容院のターゲットを決める
- 情報収集をしっかり行う
- 自分の美容室の条件に合う物件を探す
いきなり立地を選ぶのではなく、適切な段階を踏むのが大切です。ここからはそれぞれのポイントについて詳しくご紹介します。
最初に事業計画を決める
まずは事業計画をある程度決めましょう。ノープランで動き出すより、立地選びもスムーズになるからです。
- 自分が目指す美容室の雰囲気やコンセプト
- メインターゲットにしたい客層
- 宣伝広告、集客の方法
- 他店やライバル店など同業者との差別化ポイント
- 資金計画の決定
このように具体的なことを決めていくと、美容室の細かい立地条件も浮かびやすくなります。
自分の美容室のターゲットを決める
狙いたいお客様の年齢層・性別・職業などによって、立地選びも大きく変わってくるためターゲットの選定は非常に大切です。
たとえば大学生を含めた20代前半のお客様をメインにしたい場合、若者がたくさん集まるショッピングエリアや、大学などの施設が密集している場所が望ましいと判断できます。少し富裕層向けにしたいのであれば、高級な住宅地に近いエリアが候補となるでしょう。

情報収集をしっかり行う
美容室の立地選びで候補地がある程度決まったら、その周辺の情報をなるべく詳細に収集しましょう。特に交通アクセスと人の流れ、「同エリア内に競合する美容室があるかどうか」は重点チェック項目です。
最近はインターネットを使って情報収集しやすくなりましたが、できるだけ自分の足で歩いてみて下調べすることをおすすめします。
自分の美容室の条件に合う物件を探す
ここまでの流れでほぼ出店候補地は絞り込めていると思いますが、まだ安心はできません。たとえ理想的な候補地が見つかっても「シャンプー台を多くしたいのに、水道管の数が足りない」といった具合に、物件レベルで希望に合わないことがあるからです。
特に設備面で問題が見つかると再工事が必要になったりしますので、業者としっかり連絡を取りながら慎重な判断をしてください。

美容室の立地選びのポイントは?

立地とコンセプトを一致させる
美容室の立地を決めるのに一番重要なことは「その地域や場所が美容室のコンセプトに合っているかどうか」です。若者向けに派手な外観にしても、出店した地域がシンプルで大人しい雰囲気だと美容室が浮いてしまい、かえってお客様が来店しづらくなります。一方でお店をシンプルな外観にしても、周りの建造物が派手な作りだと目立たなくなります。どんな美容室にしたいかというコンセプトに合わせ、立地を選びましょう。
人目につきやすい場所かどうか
集客を考えれば、人目につきやすい場所かどうかも大切です。人の往来が多く自然に美容室を知ってもらえるなら、それだけで経営上とても有利になります。たとえ同じエリアに出店していても道路を1本入っただけで注目度が段違いに変わったり、また同じビルでも通りに面した1階か空中階(2階より上)かによって大きな差が出たり、単純なようでいて奥の深い部分です。
都心が理想的だとは限らない
都心は、多くの人が通る上に、アクセスも良いため美容院を作るのに最適と思われがちです。しかし一方で「家賃や保証金が高い」「ライバル店舗が多い」というデメリットも無視できません。
そこで意外におすすめなのが、都心から離れた人口が多い立地です。家賃は都心に比べて安い傾向にあり、うまくエリアを絞り込めばライバル美容室が少ない場所で開業も可能でしょう。ただしアクセス面は都心より劣るため、弱点をカバーできるようお店のアピール(宣伝広告)に工夫を凝らしてください。

まとめ
最後に、今回の記事をまとめます。
- 事業計画や情報収集などの事前準備をしっかり行ってから立地選びをする。
- 自分の希望とするコンセプトが実現可能な立地を探す。
- 地域のメリットとデメリットを把握した上で、条件に合う立地を決める。
美容室の立地選びは事前に考えるべきことが多く大変ですが、長期的な経営の安定性に関わってきますので決しておろそかにできません。ポイントをきちんと踏まえながら、条件に合った理想の立地を探すようにしましょう。



