かつて一緒に働いていた人や、美容師つながりで仲良くなった人が開業したら、何かお祝いを贈りたいものですよね。自分が開業した時に祝ってくれた相手ならなおさらです。では、美容室の開店祝いにはどんなものが喜ばれるのでしょうか? 金額の相場やマナーとあわせ解説していきます。
美容室の開店祝いにおすすめの贈り物は?
美容室の開店祝いには、どんな品が適しているのでしょうか。美容室に限らず、開店やリニューアル時にはお花が定番ですが、それ以外にもいろいろな贈り物があります。ここでは、おすすめの開店祝いについて見ていきましょう。
花・観葉植物
やはりお花や観葉植物は華やかで爽やかなイメージがあるので、美容室開店という門出を祝うのにぴったりです。大きな花輪だけではなく、花束や綺麗に活けた切り花も贈り物として人気があります。
中でも「ちょっと良い品」として選ばれる胡蝶蘭は、開店祝いギフトにすると喜ばれるお花である理由をご存じでしょうか。胡蝶蘭には「幸福が飛んでくる」という花言葉があり、とってもおめでたい・ポジティブな意味なので、新たな一歩を踏み出す時に適しているのです。色と種類が豊富で、お店の雰囲気や贈りたい相手の好みに合わせて選びやすいのも支持されるポイントでしょう。見た目や香りが上品なところも良いですよね。水やりの頻度が少なく花粉が飛びにくいなど、胡蝶蘭にはメリット盛りだくさんです。
また、インテリアにこだわりのある美容室なら、お花よりも観葉植物の方が喜ばれるかもしれません。葉の付き方、お手入れのしやすさなどから、相手のことを考えて選んでみましょう。
インテリア用品
美容室と言えば、身だしなみを整えるために行く場所です。ですから、オシャレなインテリアも贈り物として喜ばれます。
たとえば形や色にこだわって作られた一輪挿し、アンティーク調の置時計、ペントレーやお客様に飲み物を出す時のコースターなど、あると便利なアイテムがオススメです。手作りの1点ものの商品や、日本であまり見かけない海外の商品なら特別感も出て良いですよ。
お菓子・スイーツ
お祝いと言えば、お菓子やスイーツも定番ですね。贈る相手と親しくて好みが分かるなら、相手が気に入っているお店の焼き菓子セットなどを選ぶともらって嬉しいでしょう。金箔を使った、見た目が華やかなお菓子もお祝いに向いています。
お菓子やスイーツを贈る時は、日持ちするもの、小分けで食べやすいものを選ぶようにしてくださいね。
事務・家電用品
開店直後は何かと入り用です。毎日使う事務用品や掃除機、小型冷蔵庫などの家電用品は、足りないものを上手く補うのに重宝されます。自分で用意しているもの・他の人の贈り物と被らないよう、できれば事前に確認してから選ぶと安心です。
現金・商品券
どうしても相手の好みが分からない場合には、現金や商品券を贈るのも悪いことではありません。日本ではお祝いとしてお金を渡す習慣がありますし、現金や商品券の方が、好きなものを買えるというメリットもあります。
名入れの品
業務で使えるマネートレイやペーパーウェイト、インテリアにできる置時計、フォトフレームなどにお店の名前を入れてプレゼントするのはいかがでしょうか。ちょっとしたものでもデザイン性が高ければ、唯一無二で思い出に残る品になります。
美容室の開業祝い、実際の金額相場は?
何を贈るかも大切ですが、高価すぎるものを選んでしまうと、もらった方も戸惑ってしまいます。逆に、わざわざお祝いを贈ったのに、安っぽすぎては社会人としてちょっと非常識と思われるかもしれません。家族や親せきが開業した時ならともかく、社会人として贈り物をするなら、相場を知っておいて損はないでしょう。
美容室の開業祝いの金額は、相手との関係性によっても異なるため、いちがいに「予算相場は○円」とは言えません。ただし、たとえば友人や知人なら5,000~1万円くらいといった相場観はあります。親子・きょうだい関係にある身内であれば3万円前後、仕事で関わりがある相手だと1~3万円、特にお世話になっている仕事関係者には3~5万円くらいが目安になるでしょう。元同僚など、仕事でしっかり関わってきた相手には、少し高級感があるようなものを選ぶと喜ばれるはずです。
美容室の開業祝いに贈り物を送る際のマナー
相手をお祝いする気持ちはあっても、ただ贈れば良いというわけではありません。美容室の開業祝いを送る際に気を付けたいポイントや、マナーを確認していきましょう。
開業祝いのお花には名札・立て札を付ける
開業祝いでお花を贈る時は、名札・立て札を付けるのがマナーです。菓子折りにのしを付けるのと同じような感覚で、自分が贈ったものであると一目で分かるようにしておきます。他の人からも同じようにお花が届くかもしれないので、お返しをしたいと思った時に相手が困らないよう配慮することが大切です。
名札・立て札の書き方
まず、この花を何の目的で贈ったのか?を表書きで示します。表書きは、祝開店・祝御開店・御祝・祝OPEN・開店おめでとうございます、などが一般的です。この表書きと贈り主の名前か、表書きと美容室の店名に送り主の名前をプラスしたスタイルで名札・立て札を書きます。
お花を贈る相手と親しくて、きちんと店名が分かる場合は店名を入れ、分からなければ表書きと自分の名前だけで問題ありません。店名が日本語じゃない場合は、スペルミスに気を付けてくださいね。
お花を贈るタイミングには配慮が必要
基本的に、開店日の午前中に届くようにするのがマナーです。プレオープンがあるなら、その当日に届くように、プレオープンがあっても自分が呼ばれていないのであれば開店当日でもかまいません。有名美容師が開業する場合など、最初から忙しくなることが予想されるときは、事前に余裕のありそうな時間を聞いて、そのタイミングに贈るのも相手にとっては大助かりです。
お花の渡し方には注意する
最近では宅配サービスを使って花を贈ることもできますが、どうしても荷物の紛失や破損、道路状況で配達時刻が遅くなってしまうなどトラブルが起こる可能性があります。梱包材の処理もしてもらわなければいけません。そのような手間を減らすため、また開店に合わせてお花を渡すためにも、花屋さんの宅配サービスを利用するのが一番確実です。
お花の扱いに慣れているので、綺麗な状態に整えてから渡してもらえますし、段ボールに入らないような豪華なサイズのお花を贈ることもできます。利用する花屋は、自分の家や店の近くではなく、贈る相手のお店の近くから選ぶようにすると安心でしょう。
まとめ
美容室の開店祝いに適した商品はさまざまです。定番のお花やお菓子はもちろん、事務用品、インテリア、名入れした品なども喜ばれます。お祝いを選ぶ時は、安すぎると失礼ですし、高いと相手を困らせることになりますから、ある程度は金額相場に注意しましょう。また、お花を贈る際にはいろいろな注意点があります。しっかりマナーを守って、相手にお祝いの気持ちを伝えられるようにしたいですね。