「お客様のリピート率がなかなか上がらない」
「新規の集客法とリピーターの集客法はどこが違うの?」
上記のようにお悩みの美容室経営者の方もいらっしゃるでしょう。
そこで、今回の記事では美容室のリピート率が上がらない原因、リピーター客を増やすためのコツなどをご紹介していきます。
リピート率が上がらない美容室の特徴
リピート率が上がらない原因は?
オープンしてから1年後に生き残っている店舗はわずか40%、とも言われるほど競争が激しい美容室の世界。安定した経営を続けていくには、新規のお客様だけでなくリピーターをいかに確保できるかが重要です。
「なぜかリピート率が低くて……」とお悩みの方は、自分のお店に下記のような点はないでしょうか?
- スタッフの対応が親切じゃない
- クッションなどの備品が使いづらく不衛生
- 美容室の雰囲気が良くない
- 料金に割高感がある
これらはいずれもお客様の満足度を下げ、次回からの来店から遠ざけてしまう原因となります。では、どうすればリピート率を向上させることができるのか? 次からさまざまなコツをご紹介します。
美容室でリピート率を上げるためのコツとは?
ここからは美容室でリピート率を上げるためのコツをご紹介していきます。基本的に「リピートされないお店」の逆を考えれば良いのですが、いろいろ細かい注意点などもあります。
- スタッフの施術のスキルを上げる
- スタッフの積極術を磨く
- 施術中のサービスを充実させる
- 店内の雰囲気を良くする
- クッションや腰当てを良いものにする
- 割引クーポンを配布する
スタッフの施術のスキルを上げる
まずスタッフの施術のスキルを上げることを意識しましょう。これはすべての大前提です。一度目の来店だけなら「お店の外観が良かったから」「いつもの通り道だから」「初回割引で安くなるから」などが動機になりますが、施術レベルに満足してもらえなければ二度目の訪問は期待できません。お客様の大半は美容室に「クオリティの高い施術」を求めていると常に認識し、下記のような努力を継続してください。
- 先輩スタッフや店長が後輩スタッフにレッスンする
- 外部のプロを呼んで講習を受ける
- スタッフに自発的な技術向上を心がけてもらう
スタッフの接客スキルを磨く
お客様は施術のクオリティだけではなく、接客スキルについても期待しています。いくら施術がうまくても、スタッフの態度が横柄だったり無愛想だったりすると誰でもリピートする気がなくなります。
施術スキルのように目で見えやすいものではありませんが、接客スキルもリピーター獲得のために大切で、努力すれば確実に高められます。技術向上と並行しながら、次のような方針で自社スタッフの接客力を底上げしていきましょう。
- スタッフ同士が美容師役とスタッフ役のロールプレイングをして研修
- 外部のマナー研修やセミナー講習で接客技術を磨く
- スタッフ同士で「接客の際に意識していること」などを情報共有する
施術中のサービスを充実させる
施術中のサービスを充実させることも重要です。先にご紹介した「施術スキル」と「接客スキル」が美容師個人のものとすれば、こちらはお店全体の制度設計に属します。
- ドリンクの用意
- 雑誌やタブレット端末、フリーWi-Fiの提供
- 簡単なマッサージ
上記のような簡単なサービスを実施するだけでも、お客様のリピート率は変わってくるでしょう。
店内の雰囲気を良くする
美容室の雰囲気が良くないとお客様の居心地が悪くなり、リピート率が上がりません。具体的には以下のようなところに注意して雰囲気を向上させてください。
- 美容室で流れているBGM
- 美容室の内装
- 家具やインテリア
- スタッフ同士の関係性
クッションや腰当てを良いものにする
美容室で施術を受けている際にクッションや腰当てが良いものだと、お客様も安心してリラックスできます。こういった細かいポイントもお客様の満足度やリピート率につながってくるため軽視はできません。
美容室用のクッションや腰当ては多く販売されており、使いやすさや心地良さ、清潔さを重視したものがあります。スタッフ間で話し合いながら導入を検討してみてください。
割引クーポンを配布する
お得な要素があるとお客様もメリットを感じられてリピート来店につながります。割引クーポンの配布はその有力な手段で、「初回限定割引」はもちろんですが「○日以内の再来店で割引」「お友達の紹介で割引」など複数のバリエーションを用意すると役立ちます。
- LINE公式アカウントでの配布
- メルマガでの配布
- 実券(店頭やチラシ)での配布
現在はインターネット普及によって、上記のようにオンライン・オフライン両方でクーポン配布できるため非常に便利です。
ただし集客に有利な割引クーポンですが、あまりに頼りすぎて乱発すると「安さだけが長所のお店」「クーポン期間外に定価で行くと損する美容室」といったマイナスイメージを抱かれてしまう可能性もあります。あくまでレベルの高い施術・接客技術を柱にして、クーポン配布は補助的な位置づけにしておくのが良いでしょう。
まとめ
最後に本記事を簡単にまとめます。
- 美容室のリピート率はお客様の満足度に左右される
- リピート率を上げるためにはスタッフの施術や接客スキルを高めることが第一
- 清潔な設備や良い雰囲気、お得なクーポン配布などもリピート率に関わってくる
記事内ではリピート率向上のポイントについて紹介してきましたが、あくまで接客業の本筋は「お客様の満足」だということを忘れないでください。満足いただけるサービスを提供し続けるうちに自然とお店のファンが増えて、結果としてリピート客になり、経営も安定していく。そんな好循環を目指すのが良いでしょう。