美容師なら、サロンワーク中に予想していない出来事が起きてテンパった思い出がある方も多いのではないでしょうか? 今回は、元美容師ライターまーるが、今だから笑って話せるテンパったエピソードについてご紹介します。
お客様の頭にうがい薬のイソジン!?
そのお客様は、妊娠・出産をした関係で長い間ご来店しておらず、とても久しぶりのご予約でした。いつも白髪染めをしていたのですが、久々の美容室なはずなのに白髪が染まっていました。
話を聞いてみると、「光で染めるタイプの白髪染めをした」とのこと。光で染まる原理を簡単に説明すると、硫酸銀入りのクリームを髪に塗布し光を当てると、銀イオンが反応し、黒く変色するという仕組みです。
私は初めて聞いたので、他のスタッフにも協力してもらってリサーチすることにしました。すると、光で染めるタイプのカラー剤を使用した後に普通のカラーをすると、「髪が緑色になる」という衝撃の事実が…!
そのままカラーをするわけにはいかないので、解決策を探していました。
するとまさかの、うがい薬のイソジンに含まれる「ヨウ素」が銀と結合して、緑色になるのをある程度防ぐというのです!
私調べでは、ヨウ素以外の解決策は見つからなかったので、急いで薬局に。まさか仕事中に薬局にイソジンを買いに行くことになるとは思いませんでした。
そして、イソジンをお客様の頭にかけてなじませてからカラーしました。これで本当に大丈夫なのかと内心ドキドキしていましたが、仕上がりは無事に通常の色になりました。それでも少しは緑が残ってしまいましたが、悪目立ちするほどではありませんでした。
かなりテンパりましたが、お客様を少し待たせてでもしっかりリサーチして解決策を見つける大切さを学びました。
カラー剤の発注ミス
私はアシスタント時代に、在庫管理を任されていました。まだ在庫管理の仕事を任されて間もない時の出来事です。
ゴールデンウィークの前だったので、カラー剤在庫を多めに発注しなければいけませんでした。先輩に多めに発注しておいたほうがいいとアドバイスを受けたので、たくさん発注をかけることに。
そして届いてびっくり、段ボール2箱分にぎっしりカラー剤が入っていました。驚いて発注書を見直すと、同じ発注書を2枚送っていたことが判明。少人数のサロンで大量にカラー剤を使うこともなかったので、すごく叱られてしまいました。
お店の損失になってしまうのでかなり凹んでいましたが、メーカーに問い合わせると返品ができることになりました。ホッとしましたが、当時はやってしまった!とかなりテンパった出来事でした。
まとめ
美容師時代のテンパったエピソードについてご紹介しました。今だから笑えますが、当時は冷や汗をかくほどテンパっていました…。