「お客様に施術をしている最中、トイレに行きたくなってしまった」
「トイレが近くならないようにする対策はないだろうか」
上記のようにお悩みの美容師の方もいらっしゃるでしょう。トイレに行きたくなることは人間として当たり前の生理現象なので、何も恥ずかしいことではありません。もちろん、施術中の美容師にも当てはまります。尿意のせいで気が散って手元が狂ったりすると大変ですので、無理に我慢することは控えるべきです。
そこで今回は、トイレが近くならないための予防策、どうしても行きたくなったときの対処法など、美容師の「トイレ対策」についてさまざまな情報をご紹介していきます。

施術中にトイレが近くならない対策とは?

まずは、そもそも施術中のトイレ回数を減らす予防策についてご紹介します。
- 施術の前にあまり飲食をしない
- 利尿作用のある飲み物は特に注意
- 施術前にきちんとトイレに行く
- 日頃、あまり刺激物を摂取しないように心がける
以下、それぞれについて詳しく説明していきます。
施術の前にあまり飲食をしない
施術を行う前にはあまり飲食をしないように心がけましょう。満腹状態まで食べたり飲んだりすると、施術中にトイレに行きたくなる確率が上がるだけでなく、眠気も出てきてしまいます。昼食時は特に注意しましょう。何か食べるとしても、腹八分目くらいまでに抑えるなど、自分で意識しながら制限していくことが大切です。
利尿作用のある飲み物は特に注意
施術前に利尿作用のある飲み物を飲むのは避けたいところです。具体的には、下記のようなカフェインまたはカリウムを含んだ飲み物に要注意です。
- カフェインを含むコーヒーや緑茶
- 牛乳
- チョコ系のドリンク
- エナジードリンク
一方で水や麦茶はそれほど利尿作用が高くないとされています。施術前に水分補給をする場合は種類を選び、量にも十分に気を遣いましょう。
施術前にきちんとトイレに行く
基本的な対策になりますが、施術開始の前にはトイレに行くようにしましょう。美容師は多忙なため厳守はできないかもしれませんが、できる限り習慣づけておくことで施術中のトイレ対策になります。
日頃、あまり刺激物を摂取しないように心がける
刺激物や生(なま)もの、低温度の飲食物は消化器系を刺激するため、施術中にトイレに行きたくなってしまう可能性が高まります。
下記のような物は摂りすぎないように心がけましょう。
- 唐辛子などを含んだ辛いもの
- 加熱していない生もの
- 極端に温度が低いもの
- 過剰なアルコールの摂取
特にアルコール類、または唐辛子などのスパイス類は、多汗の原因にもなります。多すぎる汗も美容師には大敵なので、気になる人は普段から注意してください。

どうしてもトイレに行きたくなった場合の対策

ここまで述べてきた方法を実践しても、尿意や便意は生理現象ですから避けられない場合もあるでしょう。「施術中どうしてもトイレに行きたくなった」ときの対処法を紹介します。
電話がかかってきた感じで席を離れる
施術中どうしてもトイレへ行きたいとき、電話がかかってきたらチャンスです。電話を取りに行く感じを見せつつそのままトイレに行けば、不自然さを抑えられます。これは電話にかぎらず他の用事でも構いません。「その場を離れる理由」があれば大丈夫です。
ただ、無言で席を離れてしまうとお客様に悪い印象を与えるので、必ずひとことお知らせしてからにしましょう。
シャンプーなどのタイミングでアシスタントに代わってもらう
シャンプーなど他の人に任せられるタイミングがあれば、そこでトイレに行きましょう。これが最もスマートな対処法といえます。もちろんここでも無言で離れるのは良くないので、「シャンプーの間だけ担当交代します」などお客様に告げておくのを忘れないでください。
パーマやカラーの待ち時間を利用する
パーマやカラーの施術は薬剤塗布後から流すまでの時間が20分ほどあるため、トイレを済ませる最大のチャンスです。よほど長時間の離席でない限り違和感を与えてしまう心配はないでしょう。
スタッフ間では隠語を使う
美容室はスタッフとお客様が混在していますから、仲間うちの連絡でも「トイレに行きます」とは言いにくいものです。そこでスタッフ間だけに通じるよう、店内に存在しない座席番号、たとえば「8番に行きます」といった隠語(通しサイン)でトイレに行くと伝えている美容室もあります。隠語はトイレだけでなく食事や休憩などにも応用できるため、導入を検討してみる価値はあるでしょう。

まとめ
最後に簡単に本記事の内容をまとめます。
- 美容師が施術中にトイレに行きたくなるのは恥ずかしいことではない
- 利尿作用の高い飲み物や刺激物は、仕事前の摂取を控える
- 施術中でも細かいタイミングを利用すれば、トイレに行く機会はある
トイレは生理現象なので完全にコントロールできないとしても、対処法を知っていればある程度は大丈夫になります。いろいろ試してみて、ご自分に合った方法を身に付けておくと役立つでしょう。
