全国の美容室で人気を集めている電子書籍読み放題サービス『ビューン読み放題タブレット』。今回は、愛知・岐阜エリアで3店舗展開されている株式会社髪屋の代表、山崎伸一様にお話を伺いました。

きっかけは、お客様がより楽しめる空間にしたいという思いから

――紙の雑誌から電子書籍に切り替えようと思ったきっかけを教えてください。

私が経営している店舗では、新型コロナウイルスの感染対策の観点から、お客様への紙の雑誌やドリンクの提供を取りやめていました。

昔と違って、お客様がご自身のスマートフォンで動画やSNSを見たり、メッセージのやり取りを楽しんだりするのが当たり前のようになっていたので、お店から提供するものが減っても問題はないだろうと思っていました。実際に特別なクレームも起きていなかったですからね。

ただし、経営者としてお客様がご来店中のお時間をより楽しく有意義なものにしたい、そんな思いは常々ありましたので、本当にこのままでいいのかという葛藤も同時にありました。

そんな折、ふと電子書籍であれば、コロナ禍でもお客様に別の形で雑誌を提供できるのではないかと思い、法人向けに電子書籍を提供しているサービスを調べるようになりました。紙の雑誌と違って簡単に消毒できることから衛生面での安心感もありました。

電子書籍を提供する会社が数社ある中、最終的な決め手は「人」

――複数ある電子書籍サービスから、『ビューン読み放題タブレット』をご導入いただいた「決め手」をお聞かせいただけますか？

法人向けに電子書籍を提供している会社は何社かありましたが、いろいろ調べている中で最初にいいなと思ったのは『ビューン読み放題タブレット』のコスト面でした。条件的に良かったので問い合わせをしましたが、最終的にこのサービスにしようと決めたのは、問い合わせ後の対応でした。

休みの日に問い合わせをしたのに、その日のうちにすぐに連絡があって、迅速かつ誠実に対応いただけたのが感動的でした。問い合わせといっても、まだサービス内容について聞いているだけで、やるかどうかも決めていない検討段階なわけです。それなのに休日に、しかも普段と変わらず対応してくれたのがうれしかったです。「ここまでやってくれるのなら、このサービスにしよう」と思えましたね。電子書籍って差別化が難しいサービスだと思うので、結局最後は「人」が大事になるのかなと思いました。

また、導入までのサポートも真摯に対応してくれたのもありがたかったです。岐阜県の多治見市に、「e.ll grande」と「e.ll fresco」という2店舗を展開しているのですが、こちらは席数も多く、それに比例するように来店客数も多いです。そのため、タブレットを導入して電子書籍を置くと、結構なコストが発生してしまいます。

そこで、お客様のスマートフォンで電子書籍が読める『ビューン読み放題スポット』というサービスを提案してもらい、2店舗で導入しました。お店の状況に合ったサービスを提案してもらえたのも助かりました。

電子書籍の導入は、環境課題への貢献にもつながっている

――電子書籍を導入したことで、何か効果や反応などはありましたか？

紙の雑誌を買っていた頃は毎月経費が15,000円以上かかっていたので、お客様へのサービス提供を維持しながら、当時よりコストダウンできたという点が効果の一つとして挙げられますね。

また、こちらが選んだ雑誌1冊でもお客様へ与える印象に影響を及ぼします。年代や好みによって好きな雑誌のジャンルも異なるので、お客様によっては「私、こんな風に見られていたんだ…」と思う方もいらっしゃいます。時には、それだけで失客することもあるので、課題の一つでもありました。

しかし、雑誌のラインナップが豊富にあること、またお客様ご自身で読みたいものを選べるということから、お客様に不快感を与えてしまうリスクがなくなりました。接客時の不安が解消されたのも非常に良かったと感じています。

あとは、「本を捨てる」ことがなくなったことで、環境改善にも貢献できていると思っています。持続可能な開発目標（SDGs）が唱えられている中、経営者として、環境課題に目を向けていくことも大事ですからね。そういう意味でも電子書籍は今の時代に合ったサービスだと感じています。

まとめ

電子書籍導入のきっかけが、お客様サービスの充実化からだったという点からもわかるように、一貫して「お客様視点」に立っておられる印象の山崎代表。スタッフへの教育面にも力を入れており、「人」に対する想いの強い方だと感じました。

次回、後編の記事では、山崎代表の美容室経営のこだわりについてフォーカスしてご紹介します。

⇒後編はこちら

美容室向けタブレット版電子書籍「ビューン読み放題タブレット」...