「hair S.COEUR（ヘアーエスクール）」は、大阪・枚方市と京都・京田辺市で8店舗を構え、半世紀以上たくさんのお客様に愛されてきたトータルビューティーサロンです。コロナ禍でいったんは雑誌を撤去していましたが、2022年11月から美容室向け電子書籍読み放題サービス「ビューン読み放題タブレット」をご導入いただきました。今回は、ご導入にあたって窓口となった、株式会社エスクール総務ご担当者様にお話を伺いました。

地域で長年愛されるトータルビューティーサロン

――エスクール様の特色を教えてください。

髪質改善を毎月通える価格帯から叶えるエスクールオリジナル「ate improvement」というサロントリートメントで高い評価をいただいております。髪質改善だけではなく、肌、爪、まつげまで美しくいたします。もちろん毎月通える価格帯からご用意しています。またヴィダルサスーン社とのメンバーサロンシップでもあるので、サスーンの技術を学んだスタッフがお客様に合ったヘアスタイルやヘアカラーをご提案いたします。

――どのような年齢層のお客様が多いですか？ また主要な集客ツールとして何を活用されていますか？

店舗によって異なりますが、20～30代の女性が中心になります。でも男性のお客様も多くて、男女比で4：6くらいですね。集客ツールとしては、ホームページ、Instagram、Googleなどで情報発信をして、最終的にはホットペッパーで予約していただく流れです。今後もSNSでの情報発信をもっともっと強化しながら、この流れをより太くしていく考えです。

消毒できる電子書籍タブレットで、雑誌復活へ

――これまでは紙の雑誌の提供も止めていらっしゃいました。

そうですね。新型コロナウイルスが流行し始めた2020年3月頃には飲み物などと同様に、雑誌のご提供は止めました。周りのサロンも一斉にそういう動きだったと記憶しています。それまでは、スタッフが書店まで買いに行っている店舗もありましたし、書店からの配達で用意していた店舗もありました。

――何も提供されない状況から電子書籍を提供するに至った経緯は？

お客様のご意見が大きかったです。エスクールとして感染予防対策を徹底する中で、「待ち時間に何か見られるものがあったらいいよね」というお客様の声が出始めました。それを受けてスタッフからも「雑誌を復活させたい」という声が上がりました。店舗のそのような意見もあり、タブレットなら消毒しやすいこともあって、電子書籍にしようということになりました。

電子書籍サービスをいろいろ探していたものの、何が良いか判断が難しかったです。タブレットもどうしようかと考えていたところ、ちょうど春うららかな書房さんからタブレットも併せてレンタルできるというサービスを提案してもらったので、それが導入の動機・きっかけになりました。

今後はタブレットでメニュー宣伝への活用も

――導入にあたってWi-Fi問題でお悩みになられていましたよね。

もともと予約など業務用にタブレットは若干使っていましたが、Wi-Fiが不安定という声があって、ただでさえ電波が弱くて届きにくい環境で、そこにタブレットを増やしたらさらに通信速度が遅くなるのではないかという心配がありました。ただ、この問題はルーターを買い換えたら、電波も強くなり解決しました。

――電子書籍の導入効果はありましたか？

何よりもお客様がすごく喜んでくれています。雑誌ってじっくり文字を読むというよりもペラペラとページをめくりながら写真を見る要素が大きいですよね。そういう意味ではとてもタブレットで読むのに向いているなと思います。今後はエスクールでご提供している商品の宣伝にレンタルしているタブレットを活用したいですね。これからの動きではありますが、今後の導入効果としてとても期待しています。

――店舗運営において大事にされていることはございますか？

老舗化しないように気を付けています。エスクールはサスーンカットを土台としてカットの技術を培っていますが、髪型もカラーも流行り廃りが早いのでトレンドに置いていかれないようにスタッフはみんな意識していると思います。

SNSが発展し情報が簡単に手に届く中で、それに乗り遅れるとお客様のニーズが掴めなくなってしまいます。培ったものを大事にしながらも、それにこだわり過ぎて時代遅れにならないようにアンテナを張っています。SNSは集客やブランディングという面で有効であると同時に、お客様のニーズやトレンドを取り込むための重要なツールになっています。

普通は老舗って企業にとって良いイメージを持ってもらいやすいでしょうが、美容業界では老舗化しちゃうとどんどん取り残されてしまうんだと思います。

美容室向けタブレット版電子書籍「ビューン読み放題タブレット」...